半径9mmに地球が集中すればはい、ブラックホールの完成
2009年9月2日(水)11時0分配信 R25
-PR-
「ブラックホールは膨大な重力が1点に集まったもので、あまりに重力が強すぎるため、時空や光を曲げてしまうんです。地球1個分の質量(6000000000兆トン)が、半径9mmの球に集中していることを想像してください。それぐらいブラックホールは高密度なんです」
小指の先に地球が! やっぱりブラックホール、ヤバい…。
ところで、時空を曲げるっていったい…?
「通常、光は直進しますが、これは光には最短経路で進む性質があるからです。しかし、ブラックホール周辺では、光は直進することができず曲がってしまう。質量がないはずの光をなぜ重力で曲げることができるのかというと、重力が空間自体を曲げてしまっているからです。光は真っすぐ進んでいるつもりでも、外から見ると曲がって見えるのです。仮にブラックホールの中から外に向けて光を放っても、中心方向に曲げる力の方が大きく、光はブラックホールから脱出できず、中心に戻ってしまいます」
空間ごとゆがめるなんて…人間が入ったらちょっとヤバいカタチになるかも…。そもそもブラックホールはなぜ誕生するんですかね?
「ブラックホールは非常に重い星(太陽の8倍以上の重さ)が爆発した後に誕生します。星の命は“太く短く、細く長く”です。重い星ほどたくさんのエネルギーを使って光り輝く(熱エネルギーをつくる)ので、そのぶん燃費が悪く、数百万年ぐらいで燃料を使い果たしてしまいます。星の状態が安定しているのは、熱による膨張と重力が釣り合っているからで、エネルギーを使い果たした星はバランスを失い爆発してしまいます。その時、星の表面は飛び散りますが、中心核は爆発の反作用などの影響で非常に高密度になり、圧縮されて縮んでいきます。物を圧縮すると、重力が大きくなるので、星は自分の重力に耐えきれなくなり、中心に向かって崩壊し始める。こうなると歯止めがきかなくなり、倍々ゲームで重力が増え続けた結果、ある時点でブラックホールが誕生します。ブラックホールが別名“重力崩壊星”といわれるのはそのためです」
なるほど…なんだか分かってきましたよ。オニギリを握り倒せば、いつかはブラックホールができるんですね! でも、ホントにブラックホールはあるんですかね?
「ブラックホールはアインシュタインの相対性理論から導き出されたものですが、すでに50個ほどの存在が確認されています。それも確認されているだけなので、実際は少なく見積もっても約1000万個のブラックホールが銀河系にあるでしょう。しかも、各銀河の中心にはとてつもなく巨大なモンスターブラックホールが存在します。我々がいる天の川銀河の中心にも“いて座A*”という、太陽の370万倍もの質量を持つ、半径2000万kmのブラックホールがありますよ」
う〜ん、宇宙アブねぇ…。
そんなにブラックホールがあったら、いつか宇宙を自由に行き来できるようになった時に吸い込まれることも…。ならば、思い切って自分から吸い込まれてみますか!
(R25編集部)
ブラックホールに吸われてみたよ!はコチラ
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25.jpでは図・表・写真付きのコラムを掲載しております
■「エコ&テクノロジー」に関する過去のイチオシ記事
・ブラックホールに入っても中心にたどり着くまで生きている!? (2009.08.25)
・ガンダム生みの親、富野由悠季が断言!人はニュータイプにならざるを得ない (2009.08.11)
・富野ガンダム次回作は、地球存続をかけたエコ・ガンダム!? (2009.08.11)
R25.jpの記事をもっと見たい方はコチラ。