私も「いい声」になれますか?
2009年9月20日(日)11時0分配信 R25
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「いわゆる“いい声”とは、ノイズが少なく、よく響く声のことですから、声帯に負担をかけないようにすることが大切です。声帯への負担には、声の出し方、環境などが影響しています」
声の出し方として大事なのは、のどに力を入れないこと。のどを締め付けるように発声すると、どうしても声帯の負担になってしまいます。実際にやってみると分かりますが、のどに力を入れないように話す軟起声(ソフト・アタック)と呼ばれる発声法だと、声帯への負担はかなり軽減するようです。
また、声帯には乾燥した環境が大敵。声を発するとき、男性の場合は1秒間に100回、女性の場合は250回も声帯が振動してぶつかり合うのですから、常にうるおった状態でないと、摩擦で熱を持って炎症を起こしてしまいます。ちょっと声がかすれてきたなと思ったら、水を飲む、甘すぎない飴をなめる、レモンをなめて唾液をたくさん分泌させるなどでのどを湿らせるといいそうです。もちろん、のどを乾燥させてしまうタバコはNG。
よく響く声にするためには、声帯だけでなく全身をしなやかにすることが大切で、ストレッチ運動で体をほぐすことが効果的なのだとか。そういえば、舞台に出る役者さんが、始まる前に念入りに体をほぐしていたりしますね。あれは演技をするためだと思っていましたが、声を出しやすくするためでもあるのでしょうか。
「声帯が震えただけでは、ただの『ブー』という音しか出ません。肺にたまっていた空気が声帯を震えさせ、咽頭喉頭部、鼻腔、鼻道などの共鳴腔で増幅されて多彩な声となるので、全身のしなやかさが声にも影響します。体が緊張状態にあると、腹腔はもちろん声帯や鼻腔などもこわばり、声のしなやかさも失われてしまいます。また、声の個性は体格の個性でもあります。親子の声が似ているのも、親子は骨格が似ているからです」
そうやって声帯のケアをしたら、間のおき方や強弱のつけ方に気をつけること。福田先生によれば「話し方」も「声の質」に大きく影響するのだそうです。のどに力を入れない軟起声が声帯への負担が小さいといっても、軟起声という発声法ではソフトな話し方しかできません。話の内容によっては、語気を強めたり、大きな声を出す(いつもそんな発声法では声帯が傷ついてしまいますが、ほどほどなら大丈夫)。ときには無言になって相手の関心を引く。そういったテクニックを組み合わせることで声の印象は違ってくるといいます。
声帯を過保護にするあまり、空気が抜けたようなおかしな発声になることもあるので、あくまでも自然な発声を心がけてほしいそうです。
ちなみに、いつまでも声がかすれているようなら要注意。後に喉頭がんやポリープになってしまう可能性もあるし、食道や気管、心臓にこわい病気が隠れているために声帯が動かなくなっていることもあるそうなので、早めの受診を。「ちょっと風邪気味かな」と見過ごされやすいそうですが、声がれは危険な病気のシグナルでもあるのです。
自分の思いを相手に伝える声なのですから、大切にして、効果的に使いたいですね。
(R25編集部)
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