目標は高く設定し税金は賢く使う!
2009年9月10日(木)11時0分配信 R25
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ただ、補助金や減税は一時的なもので、なんかこう、先が見えないんですよね。環境政策って、一体どうすればいいんでしょう? 京都大学大学院地球環境学堂の松下和夫教授にお話を伺いました。
「政策は、将来に対する高い目標を持つことが大事です。こういう方向に向かうんだ、ということを明確にすることですね」
と、いいますと?
「今できることだけをするのではなくて、目標へ到達するためにやるべきことを今から逆算して始めるのです。企業も明確な目標が設定されれば投資がしやすくなります。CO2に関して言えば、2050年までに1990年比で排出量を半分にすることが国際的なコンセンサスです。特に先進国は80%減らすことが求められていますから、日本もそこに向かって取り組んでいく必要があります」
ひぇー! 確か先日、麻生首相が「2020年までに2005年比で15%減を目指す」なんて発表していましたけど、50年までとはいえ80%なんていう数字、ホントに実現できるんですか!? 経済成長が止まっちゃうんじゃ…?
「デンマークは過去10年でCO2を8%削減させているにもかかわらず、GDP(国内総生産)が約40%も向上しています。スウェーデンもCO2の9%削減とGDP44%増を並行して達成しています。政策がうまく主導すれば、経済成長と環境対策は両立できるはずです」
それはすごいですね。どんな政策をとったんですか?
「最も効果のあった政策は、やはり環境税でしょう」
税金ですか〜。できれば避けたいです。
「消費税など一律に上がるものには抵抗がありますが、ガソリンの暫定税率廃止など、何かをやめる代わりに環境税という形で導入するのであれば抵抗が少ないはずです。環境に悪いことは課税(バッズ税)、良いことは減税(グッズ税)という言い方をしますが、例えばCO2排出など環境に悪いことに税をかけ、医療や雇用などいいことには減税するという考え方がわかりやすいでしょう。さらに、徴収した税金の使い方にも工夫が必要です。ドイツでは環境税を社会保険料に使ったことで、雇用が増えてCO2が減るという素晴らしい結果につながっています」
納めた税金がちゃんと私たちのメリットになって還元され、しかも地球環境のためにもなる…いいですね。
「税金ではありませんが、アメリカではオバマ大統領が、CO2を多く排出する企業にCO2排出枠をオークション(入札)で購入してもらう制度を提案しており、議会で検討中です。企業はCO2排出を減らすことがコスト削減につながるので真剣に取り組みますし、国は税金ではなくオークションで得たお金で再生可能エネルギーへの投資や低所得者層への補助を行うという内容です。これも、国民負担なしに環境や社会福祉を充実させる政策のひとつですね」
ほほ〜。うまい仕組みがいろいろできれば、エコと経済のいい関係は築けそうですね。そのためにはやっぱり国の強いリーダーシップが必要! …なんだけど、はたして日本は大丈夫?
(R25編集部)
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