究極の宇宙人“ガス生命体”。って、なんのこっちゃ!
2009年9月21日(月)11時0分配信 R25
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誰もが気になるこの疑問。科学の分野ではどうとらえているの? そこで、『宇宙に知的生命体は存在するのか』の著者であり、明星大学、東京大学数物連携宇宙研究機構の佐藤勝彦先生に聞きました!
「それではまず、宇宙人の定義づけをしましょう。酸素を吸い、我々と同じように知能を持っていると想定すると、空気や水がある地球と似た環境が必要です。残念ながら、我々の太陽系には、今現在、水と空気を持つ星は見つかっていません。ただ太陽系の外側には惑星系(恒星の周りを公転する惑星などの天体の集まり)が300以上も発見されています。いまのところ、そのなかで地球型の惑星は見つかっていませんが、計算上は太陽から200光年までの範囲に、100個ほどの地球型惑星を持つ惑星系が存在するといわれています」
ということは、僕のようなインテリジェンスあふれる生命体がいるのかしらん?
「環境さえ整えば、宇宙に生命が誕生する確率は極めて高いと思います。ただ、地球で人間に進化するまで約30億年かかったように、知的生命体まで進化するには、長い年月が必要です」
巨大隕石が衝突したり、環境の激変によってせっかく芽生えた生命だって、常に全滅の危険にさらされていますしね。僕が存在してるのってやっぱ奇跡!
「生物学者には宇宙人の存在について悲観的な見方をする方が多いです。宇宙に地球人類が存在すること自体がラッキーの連続で『バクチで100万回連続勝つようなもの』だと。彼らの立場で見れば、恐竜が絶滅しなかったらほ乳類は栄えず、我々は存在しなかったことになる。でも、我々物理学者は、恐竜が絶滅していなかったら、恐竜の一部が知的生命体に進化したのではないか、と考えます。進化には多様性があり、環境と時間さえ整えば、知的生命体に進化する可能性はあるはずです」
我々のような知的生命体の存在は「奇跡」か「必然」か…。どちらにせよ、「僕たち以外に知的生命体は存在しない」って考える方がムリがあるような気がしてきましたよ。なにしろ宇宙ってハンパなく広いみたいだし。
「ただし、宇宙人が地球に来ているかどうかは、話が別。たとえ200光年離れた星に宇宙人がいたとしても、地球に来るには様々な困難がともないます。仮にほぼ光の速度で進むロケットに生身の生物が乗れば、そこらじゅうにある水素原子などがロケットの外壁を突き抜けて直接体にぶつかります。これは放射線を浴びることと同じで、体に多大な害を与えます。それを防げたとしても、光の速度で200年もかかるわけです。サイボーグ化や、コールドスリープ、ロケット技術など、我々の想像を絶する科学力がなければ、これだけの距離を超えて宇宙人が地球に来ることはできないわけです。仮に来られるだけの科学力を持つ知的生命体だとしたら、我々は彼らを認識することすらできないでしょうね。彼らから見たら我々なんて細菌レベルの存在ですから」
細菌とな! じゃあ、例えば形がなくて意識だけ存在する生物とか、惑星自体が実は生物、なんてのがいる可能性ってどうなんでしょうね?
「ゼロとは言い切れません。宇宙の終焉といわれる10の33乗年になると、陽子や中性子が崩壊し、宇宙は電子や陽電子などの粒子だけになると予言されています。理論物理学者のフリーマン・ダイソン博士は、宇宙終焉時に粒子だけで原子のない宇宙に、電子と陽電子からなるガス生命体が生まれると推測しています。この生命体が情報を処理する速度は極めて遅く、1つの情報を送るのに100億年かかるといわれています。樹木のなかには我々よりはるかに長生きするものもありますが、このガス生命体はとてつもなくゆっくりしたタイムスケールのなかを生きる生命体ということになりますね。またダイソン博士は、ほかにも中性子星(半径10kmの極めて重力の強い星)で生きる生命体の可能性も論じています。中性子星の大半は原子の中心にある原子核より密度が高く、そこでは化学反応ではなく、原子核反応から非常にエネルギーの高いミクロな生命体が生まれる可能性がある。これは原爆や水爆で起こるような、原子核の世界で核の組み替えによって発生するので、我々とはフォーマットがまったく違う生物になります。この生命の情報処理速度は原子核反応のタイムスケールに近く、たとえ1秒で死んだとしてもそのあいだに処理した情報量は、我々が一生をかけて処理する量よりケタ違いに多い、ということになるはずです」
…もはや宇宙人どころか、生命の定義から考え直さなくちゃついていけそうにないです。果たして宇宙にはどんな生物が存在するのか? みなさんはどう思います?
(R25編集部)
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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
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