「終身」「年金」など保険の名前で早合点しないこと!
2009年9月18日(金)11時0分配信 R25
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現在30代後半のYさんも、10年ほど前、営業担当にある保険を勧められ、内容もよくわからずに契約してしまった一人。でも、契約した後に「そんな保険だったの!」と後悔したそうです。
・Yさんの失敗談
月々1万円ちょっとの保険料で、受け取れる死亡保険金は3000万円。しかも終身保険だから、保障は一生涯にわたって続く。これはいい!と思いました。とにかく、自分が死んだとき家族に3000万円残せるなら、貯蓄代わりにもなるのかなと思って。でも、それはボクの大きな勘違いでした。入ってから保険に詳しい人に聞いてみると、3000万円の保険金が支払われるのは、60歳までに死亡したときだけ。60歳を1日でも過ぎてしまうと、支払われる保険金はたった100万円。確かに、何歳で死亡しても保険金はいちおう支払われるから、そういう意味では『終身保険』という看板に偽りはないんだけど…。釈然としない気分です。
「時々、Yさんのように『終身保険』という言葉を自分に都合のいいように解釈してしまう人がいますね」。そう教えてくれたのは、『生命保険の「罠」』(講談社+α新書)などの著者であり、生命保険事情に詳しい後田亨さん。
現在、多くの人が入っている生命保険のひとつに、Yさんが契約したような「定期特約付終身保険」と呼ばれるタイプがある。ある一定の年齢までに死亡すれば数千万円の保険金が支払われるという「定期特約」と、何歳で死亡しても100万円程度の死亡保険金が支払われる「終身保険」がセットになったものだ。
「『定期特約付終身保険』という名称だと『終身保険』がメインのようでしょう? 実際、保険の設計書には『3000万円』という金額が最初に出ているから、生涯にわたって3000万円が保障されると誤解してしまいがち。でも、現実に生涯保障されるのは100万円程度ですから、“終身特約付定期保険”と呼んだ方が、間違いが少ないと思うんですが・・」(同)
「終身保険」というネーミングで、高額の保険金が“ずっと、一生涯変わらず”に約束されている保険だと勘違いするわけですね。
「ただ、厳しいようですが、Yさんも甘いです。仮に25歳から60歳まで保険料を毎月1万円払うと、総額は1万円×12カ月×35年で=420万円です。それで、保険会社が『420万円いただくからには、万が一の場合、いつでも必ず3000万円支払います』と約束するでしょうか? 私だったら絶対にしないですよ(笑)。しかも、入院時の保障なども付いているわけです。だったら3000万円の保障がずっと続くはずがない、貯蓄代わりに残るお金も期待できないだろうと、そう考えるべきなんです。そんな感覚は、ぜひ身につけてほしいですね」(同)
また後田さんによれば、「定期特約付終身保険」には、死亡保険金が従来のように一括で支払われるのではなく、年金のように毎年数百万円ずつ支払われるタイプの保険もあり、契約者が誤解しているケースがあるとのこと。
「こちらも“年金支払い”という言葉から、将来に向けて、お金を積み立てている部分がある“貯蓄性もある保険”と勘違いしてしまう人がいます。嘘みたいな話ですが、1人や2人ではないんです。“年金”といっても“保険金が分割払い”されるだけです。たとえば、被保険者が60歳までに死亡しなければ数千万円の保険金は受け取れないのです。結局、保険についていろいろ説明されても、『終身』とか『年金』とか、自分の気に入った言葉にだけ反応して、自分に都合のいいように解釈してしまう。そこに大きな落とし穴があるのです」(同)
保険内容を検討する場合、耳あたりのよい言葉に安易に飛びつかないこと。保険選びで失敗しないためには、それが保険商品のなかで何を意味しているのかを慎重に見極める必要がありそうです。
(R25編集部)
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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
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