マイナス196℃で遺体を冷凍!オトクな「脳だけコース」もあります
2009年10月15日(木)11時0分配信 R25
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調べてみると、すでにアメリカでは、遺体を半永久的に冷凍保存して、将来テクノロジーが進化した時に蘇生を約束する、「クライオニクス」なるサービスがあるみたい。
アメリカ、アリゾナ州にある「アルコー延命財団」には、将来の蘇生を夢見る88人分の遺体が冷凍保存されている(2009年8月31日現在)。ここのシステムは会員制で、会員が死亡したら24時間以内にアルコー延命財団に輸送。体中の血液を冷凍保護剤と入れ替えて、液体窒素で細胞をマイナス196℃でガラス化(!)し、スチールタンクで保存するんだとか。費用は全身を保存する場合15万ドル、頭部だけなら8万ドル。ちなみに現在、冷凍した人体を解凍して蘇生させる技術は、ない。そこんとこは未来の技術でよろしくね、ということになっているのがミソ。
えーと、まず、細胞のガラス化っていったい? シマリスが冬眠するメカニズムを解明した、玉川大学学術研究所の近藤宣昭先生に話を聞いてみました。
「水を凍らせると結晶になって体積が増えますよね。細胞の中は水溶液で満たされていますから、水分が凍って体積が増えると細胞が壊れちゃうんです。ただし、冷凍保護剤に置き換えると、結晶が成長せずに体積が増えないから、細胞を壊さずに凍らせることができる。これを、ガラス化現象と呼ぶんです」
なるほど。じゃあガラス化でカチンコチンにしとけば、人体も冷凍したり解凍したりが自由自在ってワケですね!
「たんぱく質レベルでみれば、マイナス196℃になっても問題ありません。卵子や精子といった単細胞の場合はすでに実用化されています。ただし、細胞が集まった組織や臓器となると話は別。仮に、ひとつの臓器の数%の細胞が生き延びたとしても、解凍後、正常には機能しないでしょう。ましてや、人間をまるまる冷凍保存するなんて…。私は冷凍保存された人間が蘇生するのは不可能だと思いますよ」
う〜ん、コールドスリープで外宇宙へ旅立つ日が来るのはまだまだ先の話になりそう…。
ちなみに日本の理化学研究所では、16年間冷凍保存されていたマウスの遺体からクローンを生み出すことに成功している。冷凍保存がダメなら、せめてクローンに夢を託していざ、アンドロメダへ!理化学研究所の若山照彦先生に話を聞いてみました。マウスでできたんだから、人だってチョイチョイっとできちゃうんでしょ?
「そんなわけないでしょう。たとえ猿のクローンが成功したとしても、人間のクローンが成功するわけではありません。人間のクローンをつくるなら、人間で実験する必要があり、倫理的な問題もからんできます。第一、リスクが高すぎる。実はすべてのクローンで、なにかしら異常が見つかっていて、厳密にいえばこれまで正常な状態で生まれたクローンの数はゼロなんです。異常といっても、なんらかのたんぱく質が体内で作られているとか、生きていくうえで問題のないものもありますが、一方では腸が飛び出したまま生まれてきたり、太りやすくなったりと、重大な問題もたくさん見つかっています。人間のクローンをつくった場合も、なにか異常が現れるはずです」
腸…飛び出して…うわぁ…。
やはり人間を冷凍保存して復活させたり、クローンをつくったりするのは、とんでもなく難しそう。タンクの中で凍っている人たちが蘇生する日は来るんでしょうか…?
(R25編集部)
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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
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