「親の面倒を見る」ってどういうことなんだろう?
2009年11月4日(水)11時0分配信 R25
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介護にはいくつかのパターンがあるようですが、大きく分けると家族や介護サービス事業者が自宅で介護する「在宅介護」と特別養護老人ホームやケアハウスなどで介護する「施設介護」の2つになります。
厚生労働省発表の「国民生活基礎調査」によると、要介護者は家族と同居しているケースが最も多く、全体の約6割。また、介護者は「配偶者」「子」「子の配偶者」の順で多く、少子高齢化や核家族化の影響などから、介護者の3人に1人は70歳以上の高齢者となっています。つまり現状では、自宅で高齢者夫婦がどちらかを(または互いに)介護しているケースが非常に多いのです。
介護者応援事業を進めるNPO法人「生き活き元気塾」の本多慶吉さんは、「老老介護(高齢者同士の介護)」が多くなる理由として、働き盛りの男性が「仕事」「子育て」「介護」すべてを抱える難しさを指摘します。
確かにボクも10〜20年後、今と同じように毎日の仕事に追われていたとしたら、それと介護を両立する自信はちょっとありません。かといって、どちらかひとつだけを選択するなんてこともできませんが…。
「確かに、自分の生活を支える“仕事”と“親の世話”は、どちらが重要なんて比べられるものではありません。しかし、親を最期まで自らの手で世話したいと思ったり、親を施設に送ることに罪悪感、無力感を覚え、世間体が悪くなると感じるのが日本人の国民性といえるでしょう。そのため、仕事を辞めて親の介護を選ぶ人も少なくありませんが、介護は想像以上に大変なもの。それを介護者がすべて背負ってしまうと、負担に耐えきれず“共倒れ”になるケースもあるのです。そのような事態を避けるためにも介護者は、『自分の生活を第一に考え、ストレスのコントロールができるレベルで介護をする』といった心構えが必要で、施設に送ることも前向きな決断のひとつとしてとらえることが大切だと思います」(本多さん)
介護保険の利用をはじめ、様々な介護サービスの援助が受けられる現在の日本。すべてひとりで抱え込まないよう、“社会資源”を利用して介護していくことが、介護者本人だけでなく、家族、親戚などを含め、介護者のまわりの心理的負担を減らすことにもつながるといいます。
「つまり、ひとりでがんばりすぎないことが大事なんです」と本多さん。10〜20年後、介護の必要な親を目の当たりにしたとき、わきあがる感情を抑えて真っ先に思い出すべき言葉は、これなのかもしれません。
(R25編集部)
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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
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