お客さんの死をきっかけに掛け捨て保険のメリットに気づく
2009年10月30日(金)11時0分配信 R25
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証券会社に勤務する藤本さん(仮名・35歳・既婚・子供1人)は、お客さんの死をきっかけに、保険を見直すようになったそうです。
「昨年の夏、私と同い年のお客様が心筋梗塞で亡くなりました。身近な同い年の人が亡くなるというのは、自分の死を想像してしまってショックでしたね。遺された有価証券の相続には私も立ち会いましたが、その際、ご遺族が最もお困りだったのは、当座の生活に使える現金がほとんどなかったこと。まとまった資産があっても、相続が完了するまで、資産は凍結されてしまうんですね。そのお客様は生命保険に入っていなかったので、奥様は途方に暮れていました。その姿を見て、私も自分の保険を見直そうと思ったのです」(藤本さん)
その時点で藤本さんが入っていたのは、貯蓄性の高い終身保険。死亡保障は1000万円で、60歳まで保険料を払い続ければ、払った額とほぼ同額の解約返戻金が下りる商品です。藤本さんは仕事柄、様々な金融商品を運用しており、保険もその一部としか考えていませんでした。ところが、身近な人の死を目の当たりにして、保険の本当の価値に気づいたのだといいます。
「死亡保険の最大のメリットは、資産の相続手続きとは関係なく、申請すればすみやかに保険金が支払われること。遺族にとっては本当にありがたいお金であり、私も子供が成人するまでは、家族のために少なくとも3000万円の死亡保険金を遺してやりたいと思うようになりました」(同)
そこで藤本さんは、従来からの終身保険に加えて、2000万円の死亡保障を新たに追加した。貯蓄性の高い保険では保険料が高く、家計を圧迫してしまうので、今回は掛け捨ての死亡保険(20年定期)を選択。それまで「掛け捨ての保険は損だ」と敬遠していた藤本さんですが、いざというときにすぐに使える2000万円という保険金が受け取れるなら、掛け捨てもリーズナブルだと考えるようになったといいます。
保険に詳しい社会保険労務士の佐藤さん(仮名・36歳・既婚・子供2人)も、掛け捨ての死亡保険を昨年新たに追加しています。きっかけは、長男が小学5年生になり、学費の負担をリアルに感じられるようになったからだそうです。
「それまでは月20万円の収入保障保険、1000万円の死亡保険、入院日額1万円の医療保険に入っていました。わが国は公的年金が整備されているので、これだけで保障は十分だと考えていたんです。でも、子供たちの進学時期が実際に迫ってくると、これだけでは不安だと思うようになって…。私は幼いころに父を亡くしたので、大学進学をあきらめざるを得なかった。子供たちには、そんな経験をさせたくないんですよね。そこで、下の子が22歳になるまでの15年間だけ、私の死亡保障を1500万円厚くすることにしたのです」(佐藤さん)
「保険選びで重要なのは保険に入る目的を明確にしておくこと」だと佐藤さんはいいます。佐藤さん自身も、「死亡保障を15年間だけ厚くしたい」というはっきりした目的があったからこそ、死亡保障額を一定期間だけリーズナブルに手厚くできる掛け捨て保険という選択ができたのです。
保険は一生モノといいますが、結婚や子供の誕生などライフステージの変化に応じて、あるいは保険に対する考え方が変わったのを契機に、自分の保険を改めて見直してみる。これもひとつの賢い保険選びだといえそうです。
(R25編集部)
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