兵庫県尼崎市の国道43号の大気汚染対策のため、大型トラックや大型バスを市街地から離れた阪神高速5号湾岸線に誘導する「環境ロードプライシング」(ロープラ)について、国土交通省と阪神高速道路が対象車種を大型車(総重量8トン以上のトラックと定員30人以上のバス)以外にも拡大する方針を固めたことが28日、分かった。同日午後、尼崎公害訴訟の原告団との連絡会で報告した。
新たに対象となるのは、阪神高速では普通車に区分される総重量8トン未満のバスやトラックで、事前登録した車両。国側は湾岸線への誘導効果が、最大で現在の倍程度になると期待している。
ロープラは自動料金収受システム(ETC)を搭載する大型車を対象に、湾岸線の天保山(大阪市港区)−六甲アイランド北(神戸市東灘区)間の通行料金を最大半額程度に割引し、国道43号と阪神高速3号神戸線から車両を誘導するのが狙い。
同訴訟の和解条項に基づいて今年4月から実施されており、国はこれまで「一定の効果はあった」としてきたが、原告団は交通量の増加はわずかだとして「効果をさらに上げるため、早期の対象車種拡大が必要」と訴えている。