ブリヂストンは2日、自動車レースの最高峰F1シリーズへのタイヤ供給を2010年秋のシーズン終了を機に取りやめると発表した。F1へのタイヤ供給では、すでにグッドイヤー、ピレリなどが撤退し、08年からはブリヂストン1社のみ。F1はレース存続に向け新たな供給元を探すことが急務となる。
モータースポーツでは、2008年にホンダがF1、富士重工業が世界ラリー選手権から撤退したのをはじめ、日本企業の撤退が相次いでいる。
ブリヂストンは1997年からF1向けのタイヤの本格供給を開始。08〜10年は独占供給契約を結んでいたが、F1参戦の目的だった知名度の向上が一定程度果たせたと説明。ピーク時に広告費などで年間100億円もの巨額の費用がかかったこともあり、来年の契約満了を「一つの区切り」として契約を更新しないことにした。
同社は世界的な需要低迷で、平成21年12月通期の連結営業損益予想は前期比54%減の610億円の黒字に落ち込む見通し。同社は「経営資源を再配分し、革新的技術や戦略分野へ技術開発資源を重点的に集中させることが必要と判断した」と説明。燃費向上などに貢献するエコタイヤの開発などに資源を集中する意向を示している。
F1シリーズへの影響ついて同社は「撤退まで1年あり、F1を主催するFIA(国際自動車連盟)が対応することになる」と話した。