中国産ウナギを国産と偽り販売したとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)罪に問われた食品加工会社「浜伸」(東京都)元会長、中村驥(はやま)被告(67)ら2人と、グループ会社「弥生」(同)の判決公判が4日、東京地裁で開かれた。藤井敏明裁判官は中村被告に懲役2年、執行猶予4年、罰金100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)を言い渡した。
当時のウナギの運搬担当者には懲役1年6月、執行猶予2年(求刑懲役1年6月)、弥生には求刑通り罰金300万円とした。
藤井裁判官は「食の安全に対する関心の高い消費者の立場を顧みず、自社の利益のみを追求し、消費者が安全な食料品を選ぶ自由を奪った」と指摘。一方で「偽装した商品などの返品で多額の損失を計上し、同種の犯行を繰り返す可能性も低い」と執行猶予の理由を述べた。
判決によると、中村被告らは昨年5月、中国産のウナギかば焼き計5400パックに「うなぎ(鹿児島県産)」と印刷されたラベルを張って偽装し、都内の卸売業者に計約290万円で販売した。