関西電力は5日、来年11月に営業運転開始から40年を迎える美浜原発1号機(福井県美浜町、加圧水型軽水炉、出力34万キロワット)について、今後10年間は継続運転する方針を固めた。同日、地元の福井県などに報告した。国内で原発が40年以上継続運転されるのは、日本原子力発電の敦賀原発1号機(同県敦賀市)に続く2例目。長寿原発として廃炉か継続で議論が続いてきたが、関電は今後の原発新設のめどが立っていないことなどから、電力の安定供給を考慮して美浜1号機の延命を決断した。
関電は美浜1号機の経年劣化対策として、すでにタービンを回す動力源の蒸気発生器のほか、燃料取り換え用水タンクや低圧タービンなどを交換。「安全性は十分確保できている」と判断し、60年の長期運転も視野に入れ、今月28日までに今後10年間の長期保守管理方針を経済産業省原子力安全・保安院に提出する。
電力各社は原発の寿命を当初30〜40年と想定。だが、原発の新規立地が難しく増設にも地元同意に時間がかかることから、国は平成8年に「安全性を確認すれば、60年運転しても健全性は確保できる」との判断を示していた。
海外では英国を中心に運転40年を超える原発が複数存在。国内でも運転から40年を迎える原発が今後5年間で7基にのぼる。