広島県北広島町の臥龍(がりゅう)山で見つかった女性の切断された頭部について、広島県警は7日未明、DNA型鑑定の結果、10月下旬から行方不明だった島根県浜田市の島根県立大総合政策学部1年、平岡都さん(19)と確認し、発表した。広島、島根両県警は死体損壊、遺棄容疑で浜田署に合同捜査本部を設置。何者かが別の場所で平岡さんを殺害、遺体を切断して車で運んで捨てたとみて、司法解剖して死因の特定を急ぐ。
捜査本部は同日、頭部が見つかった臥龍山山頂付近を約200人態勢で捜索。遺体のほかの部分や遺留品などがないか調べている。また、浜田市から現場付近に向かう国道186号を中心に目撃情報を収集して行方が分からなくなった後の足取りの解明を進め、平岡さんの交友関係も含めて捜査する。
捜査本部は100人態勢で、浜田署の後藤良美署長は7日未明の記者会見で「必要な捜査は全部やっていきたい」と強調。現時点で、平岡さんからのストーカー被害などの申告は把握していないことを明らかにした。
捜査本部によると、平岡さんは10月26日夜、アルバイト先の浜田市のショッピングセンター内にあるアイスクリーム店を出た後、行方が分からなくなった。
母親が27日午後2時半ごろ、平岡さんの携帯電話にメールをしたが、返信がなく、電話をかけても応答がなかった。捜査本部は、平岡さんがこの間に何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が高いとみている。
捜査本部によると、今月2日に公開捜査に切り替えて以降、6日夕までに約30件の情報が寄せられたが、有力なものはないという。
頭部は6日、臥龍山中の車が通れる林道の終点にある車両転回場のがけ下約10メートルの場所で見つかった。遺留品はなかった。捜査本部によると、遺体は、死後それほど時間はたっていないとみられるという。
島根県立大などによると、平岡さんは香川県坂出市出身で、今年4月に入学。大学の女子寮で暮らしていた。大学周辺では6月ごろ、車に乗った若い男らがドライブ名目で女子学生を誘うケースが約10回あり、大学が注意を呼び掛けたという。
浜田市中心部から臥龍山までは、直線で約25キロの距離。