民間調査会社の帝国データバンクは26日、民主党が掲げる高速道路無料化が国内フェリー会社の倒産増大につながるとする調査をまとめた。国内フェリー会社141社の平成21年3月期決算を集計したところ、最終損益が分かった82社中、42社が最終赤字だったが、土日・祝日の「高速1千円乗り放題」で経営が悪化しているフェリー会社が多い。さらに高速無料化の実施で、業界全体が大打撃を受けると指摘している。
帝国データによると、21年3月期に赤字だった企業のうち、20社が2期連続の赤字。原油高騰を受けて運賃を値上げしたフェリー会社も多く、“フェリー離れ”が起きているという。
今年倒産したフェリー会社は2社。大分ホーバーフェリー(本社・大分市、従業員39人)は9月に民事再生法を申請した。安価なバスに押され、11月から運航を休止する。防予汽船(同・山口県柳井市、同72人)も10月に民事再生法を申請した。
国内フェリー会社の年間売上高はは1億円未満が全体の3割を占め、小規模事業者が多い。地域別では九州、中国、四国の3地域で全体の7割強を占めており、地方経済への影響も懸念されるという。