散歩中の女性=当時(33)=にわいせつな行為をしてけがを負わせたとして、強制わいせつ致傷罪に問われた東京都府中市、古書店店長、小島章裕被告(41)の裁判員裁判の第2回公判が28日、東京地裁立川支部(原田保孝裁判長)で開かれた。検察側は「女性が受けた恐怖や屈辱は計り知れない」として、法定刑の下限の懲役3年を求刑、弁護側は「再犯の可能性は低く、示談が成立している」と刑の執行猶予を求めて結審した。
閉廷後、裁判官と裁判員は判決内容を検討する評議に入った。判決は29日午後に言い渡される。
小島被告はこの日の被告人質問で「最初はふらついて歩いていた女性を心配して声をかけた」と供述し、「(性的な関係を持ちたいと思って)心配するふりをして声をかけた」とする捜査段階の供述を翻した。評議では争点が刑の重さに絞られているが、小島被告が犯行を思い立った時期についての判断も焦点の一つとなる見通し。
被告人質問では6人の裁判員全員が質問。「運転していた車を降りてまで声をかけたのは本当に女性を心配してのことか」(男性裁判員)、「女性に声をかけに行った際、車のキーは差し込んだままだったのか」(女性裁判員)などと、最初からわいせつ目的だったかどうかを判断する上で重要な質問も出た。
検察側は論告で「言い訳ばかりしており、本心からの反省が見られない」と指摘。弁護側は「計画性はなかった」とした上で、過去の同種事件の判例で執行猶予付きの刑が言い渡されるケースが多いことを分布表で示した。
起訴状によると、小島被告は5月30日未明、小金井市内の公園で、散歩をしていた女性を押し倒して顔を殴るなどした上、下半身をさわり、顔に軽傷を負わせたとされる。