□10月26日、東京・代官山のレストラン「タブローズ」
■世界中の子供にアートの色と光を
世界中の子供たちに、アートの色と光を−。アフガニスタンやコンゴなど、紛争や社会的貧困に覆われている地域の子供たちに画材や楽器を届けるためのチャリティーオークションが26日、東京・代官山で開かれた。参加した約100人が、次々と飛び出す予想外の出品に目を丸くしながら、競りのにぎわいを楽しんだ。
主催したのは、世界各地で戦争や難民問題の取材を行っているジャーナリスト、後藤健二さん(42)が代表を務める映像通信会社「インデペンデント・プレス」。後藤さんも理事として参加する国際ボランティア団体「セブンカラーズフォーキッズ」が運営に加わり、駐日アフガニスタン大使のエクリル・ハキミ氏もメッセージを寄せた。
ゲスト出品者として、タレントのルー大柴さん(55)や元プロボクサーの具志堅用高さん(54)も登場した。ルーさんはTシャツとともに「ルー大柴とハグ(抱擁)できる権利」を自信ありげに出品。いの一番、男性参加者が「7千円」と手を挙げると、ルーさんは「ぼくとハグしたいの? ウエート、ウエート(待って、待って)」と冗談っぽく戸惑い、会場の笑いを誘った。ちなみにこの男性がその値で落札したが、パートナーの女性がハグの相手を務め、ルーさんもホッとしていた。
この日“最高値”をたたき出した出品は、キックボクサーで「K−1」でも活躍した故・アンディ・フグのサイン入りグローブ。男性2人がしぶとく競り合ったが、結局18万5千円で落札。2人はその後、固く握手を交わして互いの“健闘”をたたえ合っていた。
競りが終わり、後藤さんは「こうした文化をこれからも発信できればと思う」と意気込みを語った。締めくくりに、ボランティアの少年がエチオピア難民の子供の創作詩を朗読し終えると、会場はしばらく、熱狂の余韻と温かい拍手に包まれていた。(三品貴志)