埼玉県警に結婚詐欺容疑で逮捕された無職の女(34)=東京都豊島区=の知人男性が相次いで不審死していた事件で、交際相手だった東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん=当時(41)=の遺体が見つかったレンタカーの車内には、指紋をふき取ったような跡があることが31日、捜査関係者への取材で分かった。車内には女の指紋は残されておらず、県警は女が指紋をふき取るなどの綿密な隠蔽(いんぺい)をしていた可能性もあるとみて捜査を進めている。
大出さんの遺体は8月6日朝、埼玉県富士見市の月極駐車場に駐車中のレンタカー内で発見された。車内には練炭を燃やした形跡のある七輪があった。
大出さんは遺体で見つかる前日の5日に都内でレンタカーを借り、女の家に立ち寄り、ビーフシチューなどを食べたことが、すでに明らかになっている。
女は「大出さんと駐車場に車で行ったが、けんか別れした」と供述し、大出さんと一緒にレンタカーに乗っていたことは認めているため、県警は車内に女の指紋がないことは極めて不自然とみている。
また、レンタカーの車内にマッチの燃えかすは残っていたが、マッチ箱は見つかっていない。このため、マッチ箱が持ち去られた疑いがある。
県警の調べに対し、女は結婚詐欺の容疑を認め、「カネに困り生活を維持するためだった」などと供述しているという。