■仲人方式 “好かれるコツ”伝授
結婚相手紹介サービスのウェブ(千葉県市川市)は、結婚活動(婚活)の高まりに対応し、店舗網を拡大させる方針を明らかにした。現在の27店から年間5〜10店新設し、平成24年8月期末までに全国50店態勢を目指す。近所の世話好き仲人が年ごろの年代の人たちの結婚をとりもつような、「手作り感のある昔ながらの結婚相談所」を考えており、コンピューターのデータマッチングを武器としている大手の結婚相手紹介サービスに対抗する。
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「近所の仲人がやっていた昔ながらのお見合いの仕組みを、組織化することに初めて成功した企業」。ウェブの山下実社長は、同社のサービスの特徴をこう表現する。
ウェブのビジネスモデルは、アドバイザーと呼ばれる担当者が直接自宅などに出向き、システムを理解してもらうよう、じっくりと説明する。入会が決まった時点で、カウンセラー(仲人)が相談に乗り、コンピューター情報と昔ながらの仲人方式を融合させた独自システムで、お見合いで好感を持たれるコツなどを伝授する。
カウンセラー1人が担当する会員数が大手よりも少ないため、「きめ細かいアドバイスをすることが可能」(山下社長)。遠距離恋愛をなるべく避けるため、2時間圏内の近距離の会員同士をマッチングするようにするなど、地域密着型の戦略をとっているのも特徴だ。
このため、会員の相談窓口であり、交流の場ともなる店舗が、重要な役割を果たす。店舗新設には多額のコストを要する。しかし、手作り感のあるお見合いを演出しながら事業を成長させようとすれば、店舗展開の加速は欠かせない。
16年に札幌など2店、17年には大阪など3店、18年には広島など4店を開設。19、20年にも4店ずつ開設し、21年には6店を開設する計画だ。山下社長は「知名度アップのためにも、店舗網を拡大することは有効な手段」と話しており、各都道府県に1カ所以上の態勢を早期に整備する。
サービス産業生産性協議会によると、ウェブのようなサービスは、「仲人・結婚相談型」に分類される。中小、個人事業主が中心で、事業者数は全体の約87%を占めるものの、売り上げは「データマッチング型」と呼ばれる大手の結婚情報サービスの4分の1程度にすぎないという。