ダイハツ工業、スズキの軽自動車2強は2日、平成21年9月中間連結決算を発表し、両社とも大幅な減収減益になった。人気のハイブリッド車(HV)が牽引(けんいん)する登録車と対照的に、軽自動車はエコカー減税額が小さいなどの理由もあって低迷が続いた。軽自動車メーカーはエンジン改良による燃費改善などで巻き返しを図るが、厳しいコスト削減など課題も多い。
ダイハツの中間決算は売上高が前年同期比18・4%減の7189億円、最終利益が60・3%減の68億円だった。国内外の販売台数の落ち込みや為替の影響で前年同期を大きく下回った。
22年3月期の通期見通しは、トヨタ自動車から受託生産している登録車の好調を見込み、最終利益を従来予想比50億円増の130億円(前年同期比41・1%減)に上方修正した。ただ、軽自動車の予想販売台数は、従来通り59万台(同5・9%減)に据え置いた。
一方、スズキの中間決算は売上高が前期比31・3%減の1兆1815億円、最終利益が63・4%減の125億円。ダイハツと同様に通期の業績予想は最終利益を従来比100億円増の150億円に上積みしたが、これもインドなどでの販売増を加味したもの。軽自動車は落ち込むとみており、通期予想を従来の58万台から56万1千台へと引き下げた。
10月も軽自動車市場は低迷している。ダイハツの箕浦輝幸社長は「今後、HVなど低価格のエコカーに負けないために、低燃費、低コスト、低価格の車の開発を進める」と述べ、今後2、3年以内に燃費1リットル=30キロの軽自動車を市販する考え。
スズキの鈴木修会長兼社長も「軽量化を進めるなどして燃費を高める」とテコ入れを図る考えを示した。