NTTとパナソニック電工など通信・電機メーカー各社は2日、家電やオフィス機器を通信ネットワークで接続する実証実験を共同で開始すると発表した。NTTの通信インフラをオープン化し、共通のネットワークやプログラム環境を活用し、外出中に携帯電話を使い自宅内にある家電の操作を簡単にできるようにする。12月から実証実験を開始し、早ければ来秋にも商用化を目指す。
実証実験に参加する電機メーカーはパナソニック電工、富士ゼロックス、シャープ、NEC、バッファローの5社。
実証実験は、NTTが提案している大容量の通信を安定して行える光回線サービス「NGN(次世代ネットワーク)」を活用する。その回線を通じ、家電を接続するのに必要な通信手順や管理機能など基本機能をNTTが一括して提供。家電メーカーは基本機能を活用することで、家電の遠隔操作などのサービスをソフトウエア形式で簡単に提供できる。
現在も、家電を回線でつなぐサービスはあるが、あらかじめ機能を設定してある機器に統一する必要があるなど手間がかかった。同サービスを活用することで、異なるメーカーの機器をネットワーク化することが容易になるなど、消費者にとって利便性の向上が期待される。
参加メーカーは、それぞれの得意分野で提供可能なサービスの検証を行う。パナソニック電工は、現在は新築住宅向けに提供している外出先から携帯電話を使って家電を操作したりするサービスを、既築住宅向けにも展開する検討を始めた。
パナソニック電工の竹川禎信執行役員は「実験がうまくいけば顧客層が広がる」と期待を込めた。