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再生のヒント求め 谷垣総裁、地方行脚スタート 「不満を吸収したい」

2009年11月4日(水)8時0分配信 産経新聞

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 自民党の谷垣禎一(さだかず)総裁が3日、大阪府内に入り、全国47都道府県をめぐる地方行脚をスタートさせた。鳩山由紀夫首相の陰で、埋没感のある谷垣氏。「党再生のヒント」はどこにあるのか。それを探す旅は始まったばかりだ。(水内茂幸)

                  ◇

 3日夕、大阪市内のホテルで開かれた党大阪府連青年局大会でのあいさつには力がこもっていた。

 「自民党は国民の方を向いていないと思われた」「長妻(昭厚生労働相)さんは嫌なやつだ思っていたが、その努力は認めないといけない」

 谷垣氏は、宿敵・長妻氏さえ、自民党が見習う対象に挙げた。

 今回の地方行脚は、民主党の小沢一郎幹事長が続けている地方回りに対抗するものに映る。

 3日朝、谷垣氏が自転車にまたがったのも気合の表れだ。もともと自転車が趣味の谷垣氏は「ママチャリ」(女性用自転車)にまたがって遊説を開始。「東海道を自転車で制覇するくらいでなきゃ駄目よ」という小池百合子党広報本部長の進言を受け、スーツ姿のままペダルをこいだ。

 地元メディアへの露出も小沢戦略そのものだ。

 「自民党は地域に根を生やした人に支えられてきたのに、地方の声を吸い上げるパイプが詰まっていた」。3日午後、出演した地元、読売テレビの番組ではこう語った。

 谷垣氏が自転車で最初に訪れた支持者宅では、四半世紀にわたって瓦店を営む81歳の党員から「経済は厳しいままだ。ぜひとも頑張って」と激励されたが、「それでも自民党への不満がたくさんあるはず。それを吸収したい」と、声を拾う姿勢を強調した。

 谷垣氏は、財務相や党政調会長などの要職を歴任した割には知名度が低い。世論調査の「次の首相候補」では、現在でも舛添要一前厚生労働相や石破茂政調会長の後塵(こうじん)を拝し、それゆえ「指導力」にも疑問符が付いてきた。

 谷垣氏自身の踏み絵もある。8月の衆院選で自民党が歴史的大敗を喫した原因に「小泉構造改革の行き過ぎ」が言われるが、谷垣氏が当時財務相として主導的な役割を果たしてきた本人だからだ。

 それを意識したのか、3日のあいさつでは「内臓脂肪を取り除こうとしたのが小泉改革。だが痛みへの感受性に欠けていた」と語り、国民の視線に比重を置きつつも、改革の必要性にも触れた。民主党への評価が定まらない中、「民主党との対抗軸」の模索も続けざるを得ない。

 地方行脚の成果を試すのが来年の参院選になる。

 執行部は、現職も含めて当選の可能性が低そうな候補者を積極的に差し替える方針だ。「勝てないのは地元の人気がないからだ」(幹部)という論理だが、差し替えには身内から相当な抵抗が予想される。

 3日夕。谷垣氏はあいさつの最後で、党の現状をこう語った。

 「衆院選で負けた議員は組織が動いていなかったと言い、県連側は、候補者がまじめにやらなかったと言う。われわれは選挙で負けたことを誰かのせいにしていないだろうか」








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