先進的なネット教育で知られる品川女子学院(東京都品川区、漆紫穂子校長)の中等部3年生が、大手ポータルサイト「Yahoo! JAPAN(ヤフー・ジャパン)」とコラボレーションした企画授業が佳境を迎えている。来月下旬にも日本最大のネットオークション「ヤフー オークション」に、“JC(女子中学生)”らしい感性が生かされた「特集ページ」がお目見えする予定だ。(宮原啓彰)
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品川女子学院(品女)中等部3年と民間企業のコラボ授業は4年前から総合学習の一環としてスタート。今年は、ヤフーなどが事務局を務める「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」のメンバーに漆校長が参加していることなどが縁となり、コラボが実現した。ヤフーにとっても「教育機関とのコラボ授業は初の試み」(ヤフー広報)という。
学年主任の神谷岳教諭は「学校の進める『28プロジェクト』の1つで、子供たちが大人の社会人から刺激を受け、何かしらの成果物を実社会に残すことが目的です」と話す。「28プロジェクト」は女性の“28歳”という年齢を「出産年齢にリミットがある女性には人生のライフ・ワークバランスを考える時期」と位置づけ、「このときに一生涯を視野に未来に向かう人に育ってほしい」(同校HP)という同校の教育方針から行われている実務教育だ。
今年6月からヤフー・スタッフによるネットビジネスの実務指導を受け、「もったいない」をコンセプトに、生徒たちが特集ページの企画立案を目指している。これまでに夏休みの課題で提出された200余りの企画の中から、5つが特集ページに採用される優秀作に選出された。
≪企業も“JC”も本気≫
10月末、ヤフー本社(東京都港区)で開かれた授業では、いよいよ優秀5作品のムードボード製作が行われた。ムードボードは、HPデザインの際、紙などに雑誌の切り抜きや写真などを張り付けて作る草稿のこと。集まった32人の生徒たちは歓声をあげながら取り組んでいた。「みんなでレイアウトを考え、すごく楽しいです」とB組の小山万貴(まき)さん(15)。
また「全国おみやげコレクション」を企画したB組の高本美穂さん(15)は、「家族が旅行好きなのですが、おみやげを余らせてしまい以前から『もったいない』って感じていました。他の家でも同じことがあると思い、ヤフオクで特集ページができれば便利だと考えました」とアイデアが生まれたきっかけを語った。
同社のコンシューマ事業統括本部ビジネス開発の新井秀樹部長は「品行方正なイメージのある品女ですが、授業では元気いっぱいで驚きました」と目を細める。「われわれも子供たちも本気です。若い感性ならではの発想や、意思決定プロセスなど本物の企画会議と同様で勉強になるはず。28歳のころにヤフーの社員として企画をしてくれていたら最高ですね」