外国人観光客が増加している高尾山(標高599メートル)で、地元の東京都八王子市が外国人向けボランティアガイドの養成に乗り出すことが4日、同市への取材で分かった。これまで、秋の行楽シーズンには山麓に臨時観光案内所を開設し、学生ボランティアが通訳を行うなどして対応してきたが、日常的に外国人観光客を案内できるガイドが不足している。同市観光課は案内業務を充実させることで、「もっと外国人の方に観光名所を知ってほしい」と、さらなる海外からの観光客誘致に意欲をみせている。(山口知宏)
同市は平成18年の市制施行90年を機に、中国・泰安市をはじめ3都市と友好交流協定を締結するなど国際交流を本格化。さらに、19年に仏ミシュラン社の日本版旅行ガイドで最高の3つ星の評価を受けたこともあって外国人観光客が急増し、高尾登山電鉄では、19年度に約140万人だったケーブルカーとリフトの利用者が20年度には173万人に増加。21年度も8月末までで73万人に上っている。
現在、八王子観光協会は月2回、高尾山の観光ツアーを実施しており、参加者には外国人観光客も少なくない。しかし、外国語で案内できるガイドがおらず、「需要に応えられる態勢作りが不可欠」(同観光協会)なのが現状だ。
そこで、八王子市が同観光協会の補助事業として、来年1月から3月に、ボランティアガイドの養成講座を開くことを決定。講座は全7回で、受講者(定員15人)に高尾山の自然や歴史、ガイドの仕方、もてなしの精神などを指導する。受講費は無料。同市や同観光協会は受講後、同観光協会にガイドとして登録し、高尾山や市内のミニバスツアーなどで活躍してもらいたいと期待している。
受講者は12月中旬から募集を開始する。来年は英語のガイドの養成を行い、その後、韓国語と中国語のガイド養成講座も開設する予定という。