九州電力は4日、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を装填(そうてん)した玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町、118万キロワット)の原子炉を5日の午前11時に起動させると発表した。日本のエネルギー政策の重要な柱である、プルトニウムを再利用する国内初のプルサーマル発電が事実上スタートする。
5日夜にはMOX燃料の核分裂が安定して連鎖する「臨界」に達し、9日から発電を行う。国の最終検査を経て、12月2日に営業運転に入る見通し。
九州電力は5月に仏のアレバ・メロックス社で製造した16体のMOX燃料を輸入し、10月15日からMOX燃料の原子炉への装填を行っていた。
プルサーマルはウラン資源を有効活用する国の核燃料サイクルの中核に位置づけられる。当初先行していた東京電力や関西電力がデータ改竄(かいざん)などの不祥事で延期を余儀なくされ、平成18年3月に地元同意を得た九州電力が初のプルサーマル発電を担うことになった。
同社に続き、来年度中に四国電力の伊方原発(愛媛県伊方町)、中部電力の浜岡原発(静岡県御前崎市)など4基で計画されている。