強烈な個性で1970年代を暴れ回った伝説のロックバンド「頭脳警察」のドキュメンタリー映画が7日から渋谷区桜丘町のシアターN渋谷で公開される。「赤色エレジー」で知られるあがた森魚さん(61)のツアーを追ったドキュメンタリー映画も現在、同シアターで公開中。中高年が青春時代のフォーク、ロックを懐古する昭和ブームの中、還暦前後のシンガーの反骨精神はいまなお健在。現役で活動する彼らの姿を追った骨太な映画だ。
「ドキュメンタリー頭脳警察」(瀬々敬久監督、7日〜)は3部作で計5時間余りの大作。3年前からメンバーのパンタさん(59)とトシさん(59)のライブ活動やプライベートに密着。それぞれ別の活動を続けながら、頭脳警察を再始動していく過程を丁寧に追った。
過激な反体制的メッセージで学生運動の時代を象徴し昭和50年に解散した頭脳警察。平成2年の再結成後もたびたび活動している。
「頭脳警察が動くとき時代が動く」とパンタさん。今もパレスチナ問題を追うなど、時代に立ち向かう姿勢を崩さない。
「あがた森魚ややデラックス」(竹藤佳世監督、13日まで)はキャンピングカー1台で全国縦断ツアーを敢行したあがたさんの旅を追った。小さな会場を回るアングラ的なスタイルを貫く。両作品のプロデューサーでトランスフォーマーの石毛栄典社長(44)は「フォーク、ロックのリバイバルブームに便乗したわけではないが、それぞれ映像として残しておいたら面白いミュージシャン。1970年代以降も活動を続け、スタイルの模索など、もがき苦悩した過去も含め、奥行きがある」と話している。【問】TEL03・5489・2592。