鳩山由紀夫首相が記者団の質問に答えるぶら下がり取材のうち、昼の取材が首相就任後、一度も行われていない。最近の首相は昼と夜の1日2回のぶらさがり取材が慣例化していたが、鳩山首相が掲げた「透明性」が看板倒れとなりかねない。
かつては「首相番」の記者が歩きながら首相から話を聞き出していたが、テレビでの発信を重視した小泉純一郎元首相が1日2回、立ち止まって取材に応じる方式に変えた。安倍晋三政権以降は、夜だけのケースも多くなったが、それでも就任後50日間で昼夜2回の取材に応じたのは、安倍政権で7日、福田康夫政権で12日、麻生太郎政権で15日。就任後50日以上が経過した鳩山政権はいまだゼロだ。
首相周辺は多忙を理由にしているが、首相には発言のぶれが目立つだけに、「昼と夜で発言が変わるのを警戒している」(民主党筋)との見方も出ている。