九州電力は5日、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を装填(そうてん)した玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町、118万キロワット)の原子炉の試運転を午前11時に開始したと発表した。プルトニウムを再利用する国内初のプルサーマル発電が事実上始動した。
同日午後11時すぎにMOX燃料の核分裂が安定して連鎖する「臨界」に達した。9日にも発電を始め、国の最終検査を経て12月2日に営業運転を開始する。
国の進める核燃料サイクルの中核に位置づけられるプルサーマル発電は、日本にとってエネルギー政策の重要な柱。ウラン資源を1〜2割節約できるほか、再処理することで放射性廃棄物の体積を減らせる利点もある。
電気事業連合会は平成22年度までに電力業界全体で16〜18基の原子力発電所でプルサーマルの実施する計画だったが、今年6月に5年後の27年度に延期しており、地元との調整は依然として課題になっている。
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【用語解説】プルサーマル
使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた燃料(MOX燃料)を、一般の軽水炉型の原子力発電所で利用すること。ウラン資源の有効利用につながるもので、使用済み燃料を再処理して使う「核燃料サイクル」の中核をなす。九州電力以外では中部、四国各電力の原発で平成22年以降に始まる見通し。