鳥取県内で4月以降、相次ぎ死亡した男性3人の遺体から睡眠導入剤が検出された事件で、別の詐欺容疑で鳥取県警に逮捕された元スナックホステスの女(35)と交際していた男性2人が、相次いで変死していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。2人は県警が事故や自殺として処理していた。女と接点のある男性の死亡が判明したのは計5人で、このうち少なくとも3人が女と金銭をめぐるトラブルを抱えていたことも判明。県警はほかにもトラブルがなかったか慎重に調べている。
捜査関係者によると、2人のうち1人は27歳の男性で、平成19年8月に鳥取砂丘近くの海岸で水死しているのが見つかった。
もう1人は会社員で16年5月に列車にひかれて死亡。女との関係をほのめかす遺書のようなものが見つかった。知人らの話では、この男性は女に数百万円貸しており、死亡直前には貸した金をめぐりトラブルになっていたという。
新たに不審死と判明した2人については、司法解剖などは行われていない。
女と同じアパートに住んでいた田口和美さん(58)は9月中旬、JR鳥取駅前の路上で女の車を運転中、前の車に追突する事故を起こしていた。女は「事故の相手と示談する」と、田口さんから8万円を受け取ったが、示談に使われた形跡はなく、田口さんはその後、事故の相手ともめていたという。
田口さんは事故後、体調が急速に悪化。死亡前夜の10月26日には自宅で昏睡(こんすい)状態になり、女らが部屋で付き添っているのを同じアパートの住人が目撃していた。近所の人によると、田口さんは女の勤務先だったスナックの常連客で、女に自宅の鍵を預けるなど親しかったという。
さらに、鳥取市内の川で遺体で見つかった円山秀樹さん(57)は、女や別の詐欺容疑で逮捕された女の知人の男(46)から家電などの販売代金百数十万円を回収できていなかったことも判明。県警は3人との接点にいずれも金銭トラブルがあったとみて調べている。