鳥取県で男性3人が不審死し睡眠導入剤が検出された事件で、元スナックホステスの女(35)と交際していた鳥取県警の男性警察官が昨年2月、首をつって死亡していたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。女の交際相手で平成16年5月に列車にはねられ死亡した読売新聞鳥取支局の男性記者=(42)=も段ボールの中に入った状態で発見されているなど不自然な点が多く、女が関係した男性6人全員の死亡に不自然な経緯が浮上、県警は慎重に捜査するとともに、うち5人は殺人容疑も視野に調べている。
捜査関係者によると、男性警察官の遺体は昨年2月、鳥取市郊外の山中で首をつった状態で見つかった。死亡した警察官は女の勤める鳥取市内のスナックの常連客で、女の知人らによると、警察官も女との間に金銭をめぐるトラブルがあったとの情報もある。
女の交際相手だった読売新聞の男性記者は16年5月13日、鳥取市内で列車にはねられ死亡した。県警が調べたところ、男性記者は段ボールに入った状態で、箱には「(女と)出会って幸せだった」などの記述があった。
県警は文面から遺書と判断し、「自殺」として処理。司法解剖などは行わなかった。男性記者は女と金銭トラブルがあり、女との交際中に同僚や取材関係者などから借金を重ねていたという。
女と同居し19年8月に死亡した警備員、古田新一さん=当時(27)=が女から熱湯をかけられるなど暴行されていたことが親族への取材で判明した。ほかにも女と同じアパートの別棟に住んでいて今年10月に急死した無職、田口和美さん(58)と同県北栄町の日本海で同年4月に遺体で発見されたトラック運転手、矢部和実さん(47)からも同様の成分が検出された。3人はいずれも女と金銭トラブルがあった。
県警は、男性警察官の死亡についても経緯の確認を進め、遺体から睡眠導入剤が検出された不審死の3人と男性記者と古田さんの5人について殺人容疑も視野に慎重に捜査を始めた。