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この秋訪れたい、癒しの高級温泉旅館(前編)

2009年9月14日(月)19時36分配信 ゆかしメディア

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■初めて訪れたのに懐かしさを感じる、大人のための癒しの宿

 日中は暖かくても、陽が落ちればもう秋の気配を肌に感じるこの頃。そろそろあたたかい温泉が恋しい季節の到来です。

 YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)は数ある高級温泉旅館の中から、ラグジュアリーなのはもちろん、ほっと心が落ち着く癒しの空間がある宿を厳選。初めて訪れたのに懐かしく、日常に疲れたらふらっと帰りたくなる、そんな大人のためのとっておきの宿をご紹介します。



■1年先まで予約で埋まる、知る人ぞ知る隠れ家―「岩の湯」

 長野県の山奥に、知る人ぞ知る名旅館があります。それは仙仁温泉の「岩の湯」。公式ホームページがないにも関わらず、クチコミで評判が広がり、約一年先まで予約でいっぱいという隠れ人気旅館です。

 駐車場に到着すると、中世ヨーロッパを想わせるようなクラシカルなマントを羽織った男性が颯爽とお出迎えしてくれます。旅館内に足を踏み入れれば、そこはまるで別世界。館内の至る所には書物がたくさん置かれた書斎や、ソファが置かれたラウンジ、日光がよく差し込むテラスなどがあり、まるで北欧のお屋敷にでも迷い込んだような気分になります。

 浴室は貸切露天風呂、男女別大浴場、家族風呂。そして、何と平安時代末期からあるという奥行き30メートルの洞窟風呂があります。洞窟風呂は少し入っているだけでも大量の汗をかき、まるでサウナに入っているよう。この洞窟風呂のみ混浴ですが、湯浴み着があるので女性も気楽に入ることができます。貸切露天風呂は時間制ではなく、空いていればいつでも入れるので、時間を気にせずのんびりと湯に浸かれるため好評です。

 夕食は「料亭深仙庵」の個室でゆっくり時間をかけながら、宿自慢の懐石料理をいただきます。料理目当てのリピーターも多いだけあり、東京の料亭に引けを取らないレベルの高さと繊細さ。一皿ずつ、客の会話や食べるスピードを見計らい、絶妙なタイミングで運ばれてきます。温泉・設備の素晴らしさはもちろんのこと、スタッフの方々のおもてなしも、近すぎず遠すぎずちょうどよい距離感。遊びを知り尽くした大人にこそ訪れてほしい、極上の癒しの宿です。

花仙庵 仙仁温泉 岩の湯(かせんあん せにおんせん いわのゆ)
住所:長野県須坂市仁礼3159
電話:026-245-2453

■大自然に包まれた、秘境の高級旅館【1】―「鄙の座」

 秘境や大自然の中にあるのは、鄙びた秘湯の宿だけではありません。今、目の肥えた都会の富裕層をも魅了し、北海道の高級温泉旅館の中でも飛びぬけた存在として知られているのが、「あかん鶴雅別荘 鄙の座」です。キムタク夫妻も訪れたというこの旅館は、阿寒湖の湖岸に位置しながらも、周囲の大自然にそぐわない(?)全室スイート仕様のラグジュアリー旅館。大自然を真横に眺めながらも、館主の卓越したセンスと洗練されたもてなしで、ここが国立公園のど真ん中だということを忘れさせてくれます。

 旅館には珍しく館内を裸足で歩くことができるので、リラックス度もアップ。床暖房が徹底された畳の廊下は、裸足でも埃一つつかないほどきれいに掃除されています。客室は25室オールスイートで、全室露天風呂付きで全て趣が異なる造り。特に4室ある「天の座スイート」は阿寒湖が一望できる絶景のお部屋です。広々とした和室、ソファを配したリビング、独立した造りでゆったりと寛げるベッドルーム。外には檜の露天風呂があり、常に湯がかけ流しされています。アメニティの充実は当然のこと、露天風呂で見られるワイヤレステレビ、インターネット、オーディオなど、およそ1泊では使いこなせない様々な設備が備わっています。

 男女交代制の浴室にはそれぞれ岩盤浴室を設置。またフェイシャル、オイルマッサージなどエステコースも充実していて女性に好評です。食事は個室の料理茶屋「ひな」で、北海道の旬の味覚と新鮮な素材にこだわった和会席を心ゆくまで堪能できます。

あかん鶴雅別荘 鄙の座(あかんつるがべっそう ひなのざ)
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2-8-1
電話:0154-67-5500

■大自然に包まれた、秘境の高級旅館【2】―「都わすれ」

 秋田県田沢湖と角館の境、湖近くの奥深い山の中に、開湯100年の夏瀬温泉があります。2005年に、乳頭温泉郷・妙乃湯の姉妹館「都わすれ」としてリニューアルオープンしました。山奥の一軒宿ですが、鄙びたイメージとは対照的で、まるでリゾートホテルのよう。1万坪の広大な敷地の中に、わずか8室しかないという贅沢さは、秘境でしか実現できないスケールです。客室は、全室掛け流しの露天風呂付き。都会からだけではなく、地元の人も憩いの場として別荘感覚で訪れるといいます。また貸切露天風呂「夏瀬のゆっこ」は木立に囲まれた開放感たっぷりの露天風呂。硫黄臭が特徴の無色透明の湯は、女将自身が幼少の頃アトピーを治したという、効能抜群の肌に優しい湯です。

 館内のあちこちに見られるのは、女将自らが台湾、バリ島へ足を運んだ際に集めたアンティーク家具。その家具の雰囲気に似合うように造られた客室は和室、和洋室、洋室の3つがあり、窓の外には専用露天風呂とテラスが広がっています。奥の森まで続く広大な庭を眺めつつ、ただのんびり湯に浸かり、テラスの椅子で火照った体を涼める。何も考えず何もしない、日常から解き放たれた、満ち足りた時間が流れていきます。

都わすれ(みやこわすれ)
住所:秋田県仙北市田沢湖卒田字夏瀬84
電話:0187-44-2220

■昼夜静寂に包まれた、露天風呂三昧の宿―「あせび野」

 たくさんの種類の露天風呂に入りたい、そんな方におすすめなのが、静岡県伊豆半島のど真ん中に位置する「谷川の湯 あせび野」。川沿いに建つプライベート感あふれる静かな宿です。

 あせび野の全ての客室には専用露天風呂とテラスがあり、和の情緒を大切にしつつ、モダンな雰囲気。和、洋室、和洋室の3タイプがあり、和室には小さな掘り炬燵があります。

 大野天風呂「世古の湯」は男女とも谷川に面し、本物の川のように細長く奧まで伸びていて、川遊びをしているような感覚で入浴できます。川底の割れ目から源泉が湧き出す「川底泉」が特徴です。館外の貸切露天風呂「川の湯」と「寝湯」は最も川に近く、自然を肌で感じられるお風呂。特に寝湯は川の高さとほぼ同じで、清冽な川の流れを眺めながら寝転ぶことができます。

 この宿は日帰りの入浴客を受け付けていないので、昼も夜も静寂そのもの。誰にも気兼ねせずゆったりと湯浴みが楽しめる露天風呂は、まさに極上の癒しの空間です。湯が流れる音だけが響く中、降るような満天の星空を眺めていると、自分が自然の一部になったかのような錯覚を覚えてきます。この宿はリピーター率が大変高いのですが、たくさんの種類の露天風呂を回りきれないことも、その一因なのかもしれません。部屋名を指定して泊まりにくる方も多いという、何度訪れても新鮮な発見がある宿です。

谷川の湯 あせび野(たにかわのゆ あせびの)
住所:静岡県伊豆市湯ヶ島1931-1
電話:0558-85-1926

(後半につづく)

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