究極の地産地消 家庭菜園のススメ
2009年10月1日(木)10時0分配信 All About
家庭菜園で本当の野菜の味を [ 拡大 ]
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■もっと手軽に家庭菜園
食の安全が見直される中、究極の地産地消である家庭菜園が注目されています。自分で育てた野菜なら安心で環境にも優しく、同時に家庭では旬以外の季節で栽培が難しいため、旬産旬消にもなりますよね。
ただ、家庭菜園を始める方の中には、失敗してくじけてしまう方もけっこういるようです。
食費節約になるとか環境にやさしいというような動機だけで家庭菜園を始めると、期待外れ?ということが起きるかもしれません。うまく家庭菜園を始めるにはちょっとしたコツがあります。
今回は初心者の方が簡単に家庭菜園を始められるポイントをご紹介します。
■菜園初心者の注意事項
難しく考えずに始めてしまえば良いのですが、成功させるにはいくつか抑えておきたいことがあります。菜園初心者の方が陥りやすい失敗や、始める上での注意事項を挙げてみます。
家庭菜園を始めるにあたってもちろん土は必要ですが、庭が無い方でもプランターやスコップなどは別に無くても始められます。
培養土が入っている袋をそのまま利用して芋などを栽培したり、発泡スチロール箱をプランター代わりにしたり、ヨーグルトの空き容器やペットボトルを切ったものを使うなど、不用品を活用しても十分育てられるのです。
野菜は土や肥料、水やりや手入れなどももちろん大事ですが、日照条件など置かれている環境でかなり成長が左右されます。一気に道具を買いそろえたはいいけど、家があまり野菜向きの環境じゃなかったということもあるかもしれません。
道具を買いそろえるのは、家庭菜園を本腰入れてやてみよう!と思った時で十分です。それまでは廃材などを上手く活用し、できるだけコストがかからないように始めましょう。
◆土や肥料は配合の物を
家庭菜園の本などを見ると、土の配合のしかたや、それぞれの野菜に向いた肥料の種類があれこれ書かれていると思います。もちろんこれらを忠実に守ればうまくいく可能性は高いかもしれませんが、初心者の方は配合された物で手軽に始めてみましょう。
土は「野菜用」などと書かれたものであればそれなりの配合がされていますし、化成肥料もチッソ・リン酸・カリが野菜の生育にちょうど良いように配分された物が売っています。
◆苗から挑戦する
初心者の方は、まず種からではなく苗から育ててみましょう。苗の方が失敗が少ないので無駄がなく、きちんと育つことで野菜を育てるモチベーションも上がります。また、苗はできるだけ初心者向けの育てるのが簡単な野菜から始めてみましょう。
昔から苗は作柄の半分を決めると言われるほど、種から苗を作るのは難しいことです。慣れるまでは苗を買って育てた方が安心です。ある程度野菜作りに慣れてきたら種から挑戦してみましょう。苗作りは難しいですが、間引いた葉を料理に使えるなど、家庭菜園ならではの楽しみもできます。また、種から上手く育てると、苗で買うより丈夫で立派な野菜が育つようになりますよ。
◆ほどほどの手入れを
水やりなどの手入れを忘れないように、目が届きやすい場所に置きましょう。特にプランターの場合は地植えよりも乾燥しやすく、水やりのタイミングが難しいのでこまめに様子を見てあげてください。
但し、面倒を見すぎるのも考えもの。水や肥料をやりすぎると、根をあまり張らない貧弱な状態に育ってしまったり、ひどい場合は根腐れを起こして枯れてしまうこともあります。またトマトなどは、収穫前にあまり水をやらず過酷な環境にした方が甘くおいしい実を付けたりします。
目を掛け、手は掛け過ぎず育てるのが野菜にとって一番ベストです。
◆農薬を毛嫌いしない
せっかく家で作るんだから完全無農薬で作りたいと誰もが思いますよね。もちろん、完全無農薬でも健全に育ってくれれば問題ありませんが、農薬を毛嫌いしたばかりに病害虫で壊滅状態になってしまうこともよくあります。特にアブラムシやコナジラミなどの小さな虫が大量発生するものに、成長初期段階で寄生されるとかなり絶望的です。
イモ虫などのように比較的大きな害虫の場合は、捕まえて駆除ということもできますが、小さな群生する虫や病気の場合は、早期に少量の農薬をまくなどして対応しましょう。農薬も使用上の注意をしっかり守り、必要最低限のみ使うようにすれば悪者ではありません。農薬を端から毛嫌いせず、上手に付き合うようにしましょう。
■もっと手軽に家庭菜園
畑やプランターで育てなくても、もっと簡単手軽に家庭菜園を始められます。
キッチンの窓辺にちょこっと植木鉢を置いてハーブを育てたり、芽の出た野菜のヘタを水につけて水栽培したり、小ネギなどの根っこを土にさして再生したり。本格的な収穫はできなくても、ちょっとした緑のものは料理のスパイスやいろどりに便利です。
他に手軽にできる栽培はスプラウト(植物の新芽)。キッチンペーパーなどを水に浸して容器に入れ、種をまいて発芽させます。あっという間に収穫ができますし、栄養価も高いのでおすすめです。スプラウトはカイワレ大根やアルファルファが有名ですが、大豆や洗いゴマなどでもスプラウトが育ちますよ。
■家庭菜園は本当に節約エコ?
家庭菜園が本当に節約に繋がるのか、環境にやさしいのか、といえば正直言って微妙です。
野菜クズの根やヘタを育てるようなものであれば元手がかかりませんが、種や苗を買おうとすれば野菜を買うのと同じくらいの価格はしますし、プランターや土、肥料等も必要になるでしょう。これで元手以上の収穫ができれば良いでしょうが、植物も生きています。思い通りにすべてを育てることはプロにも不可能です。
また当然ながら野菜の苗や種を製造する過程にもエネルギーはかかっているわけですし、道具や土、それらの流通するコストなど、多かれ少なかれ環境負荷はかかっています。物によってはスーパーで野菜を買った方がずっと環境負荷は少ないかもしれません。このように、家庭菜園が単純に節約になり環境にやさしい趣味なのかと言えば、そうは言い切れない部分もあるのです。
ですが、土に触れる、季節の変化を感じる、植物の成長を愛しむ、取れたての美味しさを知るなど、他の趣味では味わえない経験を通し、環境のことを考えるきっかけになるでしょう。
「原産地:我が家」の野菜、皆さんも育ててみませんか。