集中力が高まらない時はどうしたらよいの?
2009年10月12日(月)8時50分配信 All About
大事な時に限って、集中力が不足してしまう事があります。 [ 拡大 ]
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「物事に集中できない」は精神科で良くある訴えの一つですが、集中できない事、特に、集中すべき時に集中できない事はありがちです。例えば、相手と話している最中に、気にかかる事があり、上の空になってしまったといった失敗談は少なからずあるのではないでしょうか。
集中力は仕事や学業の成果を決める重要な要素であり、集中力のあるなしが人生を決めてしまうかもしれません。もっとも、集中できないと聞くと、「気合が足りない!」と活を入れて上げたくなる人もいるかもしれませんが、時には、活を入れる事が逆効果になることもあります。
今回は、集中力低下への対策として、集中力を妨げやすい要因や心の病気との関連性などを述べたいと思います。
■集中力のチェック法
簡単にできる集中力のチェック法として、100から連続して7を引いていくテストがあります。93,86,79と順に声に出していきます。だんだん小さい数になりますが、最後の2までたどり着くのはなかなか難しいのではないでしょうか?
このテストは計算力をチェックするのではなく、あくまで注意力、集中力をチェックします。計算に拒否反応が起きてしまう方には適していないのですが、要は、7を引くという単調な作業を繰り返し行う過程で、集中力に問題がないかを見ます。計算が大嫌いな人は、自分の名前を逆に言う、ちょっと複雑にして、ローマ字で自分の名を逆に読んでみるといった事でも集中力をチェックできます。途中で途切れてしまう原因を幾つか挙げてみますと
・単調過ぎて、注意が続かない
・携帯が鳴って、注意が脇へそれてしまった
・明日の仕事が気にかかっていて、やってみる気になれない
・気分が冴えず、数回計算してみて、やってられなくなった
・いらいらしていて、100から7を引いてみたら、もっとイライラしてしまった
一口に集中力と言っても、「目先の作業に意識を向ける」、「集中力を一定時間、保つ」、「周囲の雑音、雑念に注意をそらさない」など、集中力を決める要素は幾つかあり、これらの要素が妨げられて、7を引き続ける作業が途中でストップしてしまったと言えます。本当に集中できるようになると、携帯で会話をしながら、頭の中で100から7を引き続けるといった事も可能かもしれません。
もっとも、テストをパスされた方には、こんな何の役に立たないことはできませんという人もいらっしゃるでしょう。人間は行動する際にモチベーションが必要です。もし、「最後まで計算できたら、何でもごちそうします!」となると、モチベーションは上がるでしょうか? 反対に、テストをパスしたら「飯抜き!」となったら、どうでしょう?所謂、アメとムチですが、アメの方がよいでしょうか?
■集中力が落ちた時、原因ははっきりしていますか?
集中力が落ちても、その原因がはっきりしていれば対策は取りやすいです。「疲れている」、「眠気が強い」、「お腹が減った」時などに集中力が低下するのは当然ですが、注意が必要な集中力低下の原因としてストレスがあります。仕事中、心が弛緩した様子でいたら、「たるんでいる!」と怒られるでしょうが、物事に集中する為には適度の心の緊張が不可欠です。しかし、慢性的に心が緊張状態に置かれると、血液中のストレスホルモンのレベルは上昇し、心身が疲れやすく、イライラ感も増すので、集中力は低下しやすくなります。こうした時に集中力を高めようと気合を入れても、かえってイライラが増してしまうなど逆効果になりやすいので、気分転換をしてストレスを発散させましょう!
ところで、物事に集中できる環境には大分、個人差があると思います。「朝、仕事がはかどる」、「夜、集中できる」、「自分の部屋が一番能率が上がる」、「カフェの様な場所でないと勉強に身が入らない」、「バックグランドの音楽は欠かせない」、「集中するためにはコーヒーが必須」など、集中できる環境は多様ですが、注意が必要な点として、カフェインの取り過ぎには是非、気を付けましょう。適量を越してしまうと、かえってイライラ感が増し、集中力が低下しますし、カフェインには依存性の問題もあります。気になる方は試しに一日、コーヒーを飲まないで、イライラしないか試してみましょう。
■心の病気の症状として出現する集中力の低下
時には集中力低下が心の病気の症状として現われる事があります。うつ病、躁うつ病、統合失調症、不安障害など多くの心の病気で集中力の低下が目立つ事があります。「他人と会話をしている時、集中できず何度も問い返してしまった」「授業中、集中できなくて、ぜんぜん理解できなかった」といった事が続き、仕事の能率や学校の成績が急低下してしまった時は心の病気の可能性もあります。また、「幻聴がうるさくて、集中できない」といった事もあります。
心の病気は一般に、早期に気付けば気付くほど、予後が良好ですが、病気の早期は日常生活で見られる不調と区別が付きにくい面があり、普段から心の病気へのアンテナを張っておく事が大切だと思います。結局、集中力が高まらない時は、その場の状況で、気合を入れるしかないのか、それともちょっと気分転換といった感じでしょうが、急に勉強、仕事の能率が低下してしまった時などには心の病気が隠れている事もあるのでご注意下さい。