子どもたちへの動物愛護教育を進める、SPCAオークランド教育センターの取り組み
2009年10月5日(月)11時56分配信 dog actually
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今回は SPCAオークランドにあるひとつの部署「Education Service Centre」にスポットをあててみました。いわゆるこちらの団体内における教育指導部といえるでしょうか。どんなアプローチをもって動物愛護精神をひろめているのか、お話を聞いてきました。
SPCA Education Service Centre(以下、教育センター)の基本的な考えは「人間は地球の所有者ではない」ということ。いかにたくさんの動植物とともに世界を「シェア」しているか。そのことに観点をおいて、大事にしなくてはいけないのはかわいいペットや経済的に利益をもたらすファーム・アニマルのみでは決して無い。人間の都合を優先させることから遠ざけ、全ての生き物に対する感謝と保護の気持ちを持ってもらうことを、子供たちに教育している機関なのです。
対象となる子供たちの年代はプリスクールである5歳から、上は18歳まで。年齢にあった細かなカリキュラムが用意されており、様々な観点から動物愛護・保護について学ぶことができます。ほとんどの講習は SPCA 現地に子供たちが訪問して行われ、その際に SPCA の親善大使である常駐の動物たちとのふれあいや、シェルターの見学ができます。もしくは教育センターが学校を訪れることも可能です。
動物たちの寿命や、SPCA に持ち込まれるペットの推移を数学と統計学の視点からみつめてみたり、様々な動物たちの理想生活環境の理解。動物と人間の歴史や、ペーパークラフトで作る犬や猫。それらの課題をクイズ形式にしてみたり、パズルにしてあてはめてみたりと、生徒たちを飽きさせない楽しい内容となっています。クイズに挑戦することもできますよ。そして「Dog body language(犬語)」を教えていることも忘れてはいけません。犬が出しているシグナルを理解して、犬に噛まれる事故をなくしていくという授業です。子供たちにとってはとても大切なことですね。
残念ながら現在、ニュージーランドは春休みの期間に入っています。スクールホリデーの期間中は、こちらの教育センターもお休みとなってしまうので、子供たちが授業に参加する様子を写真に収められなかったのは非常に残念。しかし担当のヘイリーさんのお話によると、SPCA 親善大使である動物たちが子供たちの興味を引き出すのは一目瞭然。100枚の塗り絵よりも、あたたかくてやわらかい本物のウサギが子供たちに教えていることは計り知れないほど。
ニュージーランドという、動物が身近な環境にいるからこそ行えること、ではないんです。実際にオークランドの都市部に暮らす子供たちは移民家族も多く、身近なペットと触れ合う機会がない子も珍しくはありません。小学生のお母さんと話をすると、「最近の子供たちはスーパーに並んでいるお肉がどこからきているのか理解していない」などという嘆きも聞いたりします。
もちろん動物が苦手な子もいるでしょう。無理に好きになれ、といっているわけではありません。地球を一緒にシェアしている動物たちの存在を認め、人間優先の考えを押し付けて不幸な動物を作らない。そんな風に、子供の頃から動物への愛護精神を芽生えさせることにより、将来的に SPCA のシェルターに持ち込まれるペットの数がゼロになること。それが教育センターのゴールなのです。
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