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スウェーデン式動物愛護

2009年10月7日(水)9時0分配信 dog actually

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森を自由に走り回るビアデッドコリー達!この自由さがあるからスウェーデンは犬にとっても天国だ。ただし、森で犬がフリーで放されてもいい期間は、鹿の子供が生まれる前に限られる。これは野生動物愛護精神! [ 拡大 ]

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さる10月4日の世界動物保護デーにちなんで。せめてものおもてなしとして、スウェーデンの動物愛護についてほんの触りだけど紹介したい。

まず最初に…。決して私は欧米崇拝者ではないけれど、動物事に関すればかなりのスウェーデン崇拝者だ(ただし本当に動物とかエコに対してだけ。スウェーデンの食べ物の質素さとショップでのサービスの悪さは苦手…)。住んでいたアメリカから、一時的に、と来てしまったこの地に、もうかれこれ15年も長々と居ずわってしまったのには、なるほど訳があった。

まず人々の動物への扱いがすごく気に入ったこと。かつ、どこでも都市の周りですらたくさんの自然に恵まれているから、簡単に森の中に住める特権を得ることができたからだ。

世界動物保護デーについてはスウェーデンでも「動物の権利を守る会」によって取り上げられた。ただし、動物愛護の意識は、この日を待つまでもなく、もともとスウェーデンの人々の心に文化的に根付いているようだ。1988年に動物保護法ができたときも、世界的にみても、保護に関する法律がかなり徹底していた。その頃からの自信だろうか、たいていのスウェーデン人は

「動物の保護に関すれば私たちの国は世界一の水準だよ」

と言い切る。ただし、現在もその法律の水準が果たして世界一にとどまっているかについては、改善する部分もあるというのが、動物保護論者の意見である。よって「スウェーデン動物の権利を守る会」が動物保護法についての見直しのレポートを今年発表した。そしていくつかの点についてはやはりスウェーデンの動物保護の徹底ぶりは今も世界一を誇るという結論を出した。たとえば、

  • 動物の管理
    犬を6時間以上人間の監視無しに置き去りにしてはいけない、家畜のと殺の前に麻酔をかけることなど
  • 動物の自然な行動をそこなわずに飼うこと
    電気ショック首輪や、スパイクのついたチョークチェーンで犬を訓練することは禁じられている
  • 動物を苦しめるようなブリーディングをしない
    現在スウェーデン・ケネルクラブで、身体の特徴を誇張するようなブリーディングを促進する犬種スタンダード見直しがなされている。たとえばマズルが詰まったブルドッグや病的に脚が曲がったバセットハウンドの身体的特徴は果たして倫理的に許されるのか

といった項目については、隣国のフィンランドやノルウェーよりもはるかに具体的にかつ厳しく法が定められているそうだ。

さて私自身の印象。この国の愛護は、「対処策」よりも、まず「予防策」から始まっているように思える。だからストックホルムのような大都市でもないかぎり、犬保護施設がほとんど存在しない。その裏には捨て犬を出さないような犬飼い文化とブリーディング伝統がある。すなわち、飼い主とブリーダーの責任感が存在するということでもある。

そもそもパピーミルは皆無だ。犬はブリーダーからしか購入できない。またブリーダーの倫理性は厳しくケネルクラブや犬種愛好会によってチェックされている。

さらに国中に、コミューンにひとつの割合でケネルクラブの管轄するワーキング・ドッグ・クラブがある。子犬を飼った人はだれもが、そしてとても安くクラブのパピークラスに参加することができる(一セッション60分、5-8回のセッションで一万円弱ぐらい)。しつけられた犬は飼い易い。よって問題犬になる確率が低くなり、捨て犬が発生しないですむ。他にもまだまだ例があるが、ここでは省略する。

スウェーデンには、純血種が飼い犬の80%を占め、犬人口の約80%には保険がかけられている。これは世界一のペット保険率だそうである。ここにも飼い主の犬に対する責任ある態度が見て取れるだろう。

犬の繁殖における遺伝病のチェックもすでに70年代から行われている。こうしておけば、遺伝疾病で苦しむ犬たちは減る。アメリカが獣医医療の世界最先端であるのと対照的でもある。どんなに最新の技術で病気を治せても、病気になってからでは犬はどちらにしても苦しむ。それでは遅い、と考えるのがスウェーデンの愛護心だ。

この保護観は、かなり冷静な国民性に由来しているともいえる。センチメンタルにならずに理性的に動物を保護したい。これは私が自分自身に課しているモットーでもある。








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