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ネタ

犬の写真を上手に撮りたい方に (2) - 犬をポートレート風に撮るには?

2009年10月22日(木)9時0分配信 dog actually

記事画像

CANON EOS 5D MarkII にキットレンズ EF24-105mmF4L IS USM を使い、焦点距離47mm シャッター速度1/50秒 絞りF4の撮影条件で、先日のイベント「それぞれの動物愛護のカタチ」に参加したマルコ・ブルーノさんの愛犬マイケル君を撮ってみた。マルコさんと奥さんが一緒にいるので、マイケル君も穏やかで落ち着いた表情を撮らせてくれた。ただしこれはキットレンズでの作例であり、犬をポートレート風に撮る時は、後述する様に、背景をぼかして整理するために、もっとF値の小さなレンズを使った方が良いと思う。 [ 拡大 ]

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前回に続き、今回は一眼レフカメラで犬をポートレート風に撮る方法についてお話します。カメラは基本的にデジタル一眼レフカメラを使う方法で解説しますが、絞りやシャッター速度,、AFポイントの位置などを調節可能なら、コンパクトデジタルカメラでも可能な手法だと思います。ただしカメラまかせのオート撮影やプログラムモード撮影では、思い通りに犬を撮る事は難しいと思います。ではどんな風にすれば、愛犬が見せる一瞬の表情を捉える事ができるのでしょう?

犬をポートレート風に撮る方法

ポートレートとして犬を撮る場合、写真を撮る間だけでも、犬がおとなしくカメラ目線でじっとしていてくれる必要があります。まず、この連載の最初の方でご紹介しました様に、アイコンタクトを確実に取れる様に、さらにスワレ・マテなどの命令で写真を撮る間犬がおとなしく待てる様に犬を訓練してください。それが出来れば撮影は半分は成功したようなものです。

必要な機材

ポートレート風撮影で便利なのは、出来るだけ明るい、つまり解放F値の小さな標準レンズです。すでにデジタル一眼レフカメラをお持ちの場合は、高価なもので無くてよいので、焦点距離が35mmフィルム換算で50mmくらいになるレンズを用意します。解放F値は、F1.4-F2.0程度の明るいものがお勧めです。焦点距離50mm相当で解放F値が1に近いほど、人間の肉眼の遠近感や明暗の感覚に近い撮影が可能だからです。

カメラによって異なる撮像素子サイズとお勧めレンズ

以下のカメラは、撮像素子が35mmフィルムとほぼ同じ大きさのフルサイズ機なので、焦点距離50mmのレンズをそのまま使えます。

  • キヤノン EOS 5D/EOS-1Ds シリーズ
  • ニコン D3/D700シリーズ
  • ソニー α900
  • 35mmフィルムを使う一眼レフカメラ

フォーサーズのデジタル一眼レフカメラ、つまりオリンパス、パナソニック、ライカの3社の一般向けのカメラでは、撮像素子が35mmフィルムの対角線に対して約半分のサイズなので、焦点距離は単純に2倍になります。この場合は焦点距離25mmで開放絞り値がF2.0以下のレンズを選びます。

その他のデジタル一眼レフカメラは、キヤノン、ニコン、ペンタックス、富士フィルム、ソニーなどのメーカを問わず、35mmフィルムの62-66%くらいのサイズの APS-C 規格の撮像素子を使う機種が多いので、焦点距離はレンズ表記の1.5-1.6倍になります。この場合はメーカが公表している画角変化を参考に、30mmから35mm程度のF2.0以下のレンズを使うと、おおむね人間の視覚に近い距離感で撮影が可能になります。

なぜ、35mmフィルム相当で50mmになるレンズにこだわるかというと、その画角で撮った写真が、一番人間の視覚に近い遠近感で写真が撮れるからです。肖像画家が顧客の絵を描く時も、焦点距離50mmで撮影された写真を下描きに使います。人間の視覚に近い感覚で描かれた絵が、一番人間の目から見て自然に見えるからです。これは犬の写真を撮る時も同じ事が言えると思います。単焦点のレンズを買うのがもったいない時は、標準ズームレンズを使い、フルサイズ機は50mmで、フォーサーズ機は25mmで、APS-C機は30-35mm程度にズームを固定して撮影します。ただしズームレンズは、単焦点のレンズよりF値が大きく暗いレンズが多く、肉眼で見たのとは異なる明るさの写真になる事があるので、あらかじめ試し撮りして、適切な設定を見つけておきましょう。たとえば、開放F値がF4を越えるレンズは、最初から ISO400 以上の高感度にしておく方が綺麗に撮れる事もあります。

ポートレートは犬を椅子や台に座らせて撮る

特に小型犬をバストショットで撮る様な場合、撮影者とモデルの視線の高さが近い方が、自然な写真を撮りやすいと思います。そのため、犬を椅子など台の上に座らせて、撮影者は犬の視線の高さにカメラのレンズの位置を保って撮ると、自然な雰囲気の写真が撮りやすくなります。

ストロボはできるだけ使わない

解放F値の大きな暗いレンズで撮る場合、出来るだけストロボを使わないで撮影した方が、犬の自然な表情を撮りやすいと思います。前回も書きましたが、犬は人間より暗所が良く見える眼を持っているので、ストロボ光も人間以上に眩しく感じる様です。犬を撮るのにストロボを多用していると、犬はカメラを向けられたとたん「また眩しい目に遭うぞ」と身構えてしまい、顔を背けたり、逃げてしまったりすることもあります。普段からストロボを使わずに写真を撮られ慣れた犬なら、カメラ目線でしっかりとした写真を撮りやすいと思います。この点でも開放F値の小さい明るいレンズが有利です。

ピントは一点で犬の目に合わせる

ポートレート撮影では、犬のバストショットより近くで撮影する事が多くなりますが、カメラのAFセンサを全部使って撮ると、犬の鼻や耳など、手前の突出部や周囲のエッジ部にピントが合ってしまい、目にピントが行かない事があります。これではせっかくの写真がピンぼけに見えてしまいます。
人間でも犬でもポートレートは目が生き生きと写らないと、たとえ他の部分にピントが合っていても、ピンぼけ写真に見えるものです。慣れるまでは中央一点、慣れたら、AFのポイントを任意にずらして、できるだけ近い側の眼にピントを合わせて撮るようにします。

目にキャッチライトをいれる

室内撮影では、あまり明るくないスタンドなどを撮影者の斜め後ろに置き、ピントを合わせる目にキャッチライトが入るようにします。屋外では自分の影に犬が入らない様にして、順光で撮る様にします。目にキャッチライトが入っただけで、犬でも人間でも写真が生き生きしてきます。

絞り優先オートで背景のぼけ味をコントロールする

解放F値の小さい単焦点のレンズが使える時は、ご自分のピント精度に自信が持てる範囲で、出来るだけ絞り開放側で撮影すると、背景が大きくぼかされる事で整理され、犬の姿がくっきり背景から浮かび上がるような写真が撮りやすくなります。ただしF1.4以下の明るい解放F値の小さいレンズは、ピントが合う面が薄いので、最初はF2からF2.8くらいで、やや深い被写界深度を確保して撮り、徐々に絞りを解放に近づけて撮る様にすると失敗が少ないでしょう。

引き締まった写真を撮るには

デジタル一眼レフカメラに用意されている、自動補正機能を使う方法と、手動で露出補正を行う方法があります。キヤノンのオートライティングオプチマイザ、ニコンのアクティブDライティング、オリンパスのSAT等を使うと、暗所の階調を持ち上げ、コントラストを高め、眠いぼんやりした写真を、くっきりはっきりさせる事が出来ます。また、+/-ボタンを押して、目盛りを+側に+1/3(+0.3)から+1くらいあげると、逆光気味の時、黒つぶれを防止し、黒い犬の毛皮も艶やかに撮る事が出来ます。反対に-1/3(-0.3)から-1くらい下げると、白い毛皮の犬の白飛びを防止し、高輝度側も階調の残る落ち着いた写真が撮りやすくなります。

以上、思いつくままに書きましたが、読者の方々が愛犬の写真を撮る参考になれば幸いです。次回は走り回る犬、遊び回る犬など、犬の一瞬の動きを撮る方法を解説する予定です。








推奨画面サイズ
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