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ネタ

マイクロチップって?

2009年10月31日(土)9時0分配信 dog actually

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マイクロチップ。円筒形の集積回路で、生き物の体内に埋め込んでも、害のないガラスで覆われている。直径は2mm、長さは10円玉よりちょっと小さいくらいくらい、長粒の米つぶのような感じだ。

チップには15桁の番号が記録されていて、その番号を読み取る機械(リーダー)をかざすと、リーダーから発せられる電波を受け取ることでチップは電波を発し、リーダーに番号が表示される仕組みになっている。

飼い主の住所等の情報は、データベースにあらかじめ登録しておき、番号を問い合わせることで、その犬の飼い主が誰であるか、どこに住んでいるかなどがわかるようになっている(データベースの閲覧は行政や獣医師のみ可能)。つまり、マイクロチップ自体は、いわゆる GPS のように、その動物がどこにいるかなどを実際に示す道具ではない。しかし、確実に個体が識別できる方法として、世界中で使われている。日本では、飼い主の住所等のデータは、AIPO(動物ID普及推進会議)に登録される。

いわば、体内に埋め込む、ネームタグのようなものだ。いや、それ以上の役割が、マイクロチップにはある。

犬では、首の後ろ辺りの皮下に埋め込み、半永久的に、その個体を識別する完全な ID となる。迷子になった時は勿論、災害時、盗難時に飼い主と離れ離れになった時も、飼い主の元に、より迅速に戻ってくる可能性が高くなる。つまり、もしマイクロチップが法律によって必須となれば、心無い人が犬を捨てることも難しくなるのだ。また日本では、どうにもあてにならないと言われてしまうこともある血統書、これもマイクロチップによって、完全な個体の識別、その個体のブラッドラインと存在の立証が可能になる。

埋め込み方法は簡単で、手術や全身麻酔は一切不要、注射のように一瞬で埋め込むことができ、動物への痛みも少ないとされている。挿入されたチップは体内でほとんど動くこともない。動物病院によって異なるが、費用も数千円で済む。

マイクロチップは、犬や猫だけでなく、実験動物、小動物、鳥、爬虫類、両生類、魚、馬、動物園の動物など、ほとんど全ての動物に入れることができる。事実、アメリカでは、人間にマイクロチップを入れることも小数だが行われているようだ。病歴やアレルギーの有無、使用薬剤などを登録し、有効に使うことができる。

ちなみにイギリスでは2004年から、薬剤を使用した競争馬や乗馬が、他国で人間の食料としての消費にならないよう、全ての馬はパスポートを持つことが必須となっている。これには勿論、マイクロチップによる個体の識別も含まれる。よって愛犬家のみならず、馬の関係者にとってマイクロチップは非常に身近で、自分の馬具などで、鞍などの盗難に遭いやすいものにも、マイクロチップを入れている人が増えている。

しかしマイクロチップには批判もある。チップを挿入したエリアに、腫瘍が発生しやすくなるのではないかと言われており、ラットやマウスでは、そのようなレポートもなされている。これに対し、World Small Animal Veterinary Association は「調査の結果、そのような反応が起きた動物は、割合的に極端に少なく、それらのリスクより利便性のほうが勝る。マイクロチップによって多くの動物が迅速に飼い主と再会を果たしている」という結論を出している。イギリスではペットログというデータベースに、3,700万頭以上のマイクロチップを入れた動物が登録されているが、ここ10年間で、副作用が出たという報告は2件のみで、そのうちの1件は病理学者によって、腫瘍はマイクロチップの挿入によって起きた可能性があると報告されている。

では、現在の日本のマイクロチップの普及率を、特定非営利活動法人アナイスのウェブサイトを参考にして見てみよう。

2009年6月の段階で、犬のマイクロチップの登録数(AIPO と大日本住友製薬のデータベース統合後の登録数)は19万9,448件。

都道府県別で見てみると、普及率1位は東京都の8.169%。その後、兵庫県、神奈川県、埼玉県、奈良県と上位5都道府県が続き、ワースト3は鹿児島県、岩手県、愛媛県となっている。ただしこれは畜犬登録をしている犬の頭数をベースにして割り出されているので、実際にはもっと低い割合になるかもしれない。

都道府県によって、行政のマイクロチップへの姿勢はかなり差があるので、住んでいる地域のリーダー配置状況や、マイクロチップ推進度を知りたい方は、地方自治体に尋ねてみよう。最近は、センターに収容されると同時にチップの読み取りを順次行っているところも増えている。日本でのペットへのマイクロチップは、ISO(国際標準化機構)規格11784及び11785が主流となっているそうで、行政にも、ISO規格チップが読み取れるリーダーが配置される。ISO規格のチップであれば、チップの製造メーカーが違えども、全て読み取ることができるとのこと。ISO規格はアメリカでも最近は特に、ヨーロッパでは古くから推進されているもので、犬や猫の輸出入の際、日本で検疫を受ける際でも、ISO規格のチップの読み取りが求められる。

個人的な考えを言えば、もしマイクロチップが入っていれば、事はもっとスムーズに済んだのに……と思うことに時々出くわす。事故などで、首輪などをつけない状態で迷子になってしまったり、更にその犬を愛護センターに迎えに行っても、自分の犬だという確認が取れなかったりする。我が家の場合、ある日私の犬が、カギのかかっていなかった玄関のドアを開けて、ランラン一人旅に出てしまった。家の中では首輪などつけていないから、電話番号などを示すものは何も犬についていなかった。私は焦りに焦って近所を探しまわった。しかし唯一の望みは、マイクロチップが入っていることだった。幸い、近所の人が保護し、近くの交番に連れてきてくれていて、交番のお巡りさんは私が探し回っていたことを知っていたので、数時間のうちに私の元に戻ってきて事なきを得た。

例えば日本の殺処分数を辛く思っていて、もし自分にも何かできることがあるかと思っているならば、今、目の前にいる自分の犬に、マイクロチップをいれて欲しい。個々のマイクロチップの普及率が上がることによって、リーダーの普及率も必然的に上がらざるを得なくなる。それにより、動物愛護管理センター等も、まず読み取りを行おう、という動きになっていくし、センターからリホームされる(里子に出される)犬や飼い主が迎えにきた犬にも、チップを入れて、二度と同じ間違いが起こらないようにすることができる。

ISO に規格が収束され、データベースも AIPO に統合された今、日本でもマイクロチップを入れることは、今、非常に有意になったと言える。是非これを機会に考えてみては。








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