カキ氷とエビお好み焼き、略してカキオコを食べてきた
2009年9月29日(火)11時0分配信 デイリーポータルZ
カキのお好み焼きで有名な日生が夏場に打ち出した「夏期(カキ)オコ」を食べてきた。 [ 拡大 ]
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2007年の1月、岡山県備前市にある日生(ひなせ)というカキの名産地に、カキオコを食べにいった。カキオコとは、カキがドーンと入ったお好み焼きのことである。
カキは冬の食べ物なので、シーズンを外すとカキオコは食べられないと思っていたのだが(冷凍のカキを出す店もありますが)、夏に旬を迎えるお好み焼きもあるらしい。
それはエビのお好み焼き、エビオコ。夏に食べるお好み焼きなので、「夏期(カキ)オコ」なのだ。さらに「カキ氷」と「お好み焼き」を一緒に頼んでも、略せば「カキ(氷)オコ(ノミヤキ)」。カキオコの三段活用である。
そんなダジャレを考えた方々と、お好み焼きを食べてきました。
日生カキお好み焼き研究会と食べ歩く
日生の夏期オコを食べ歩くにあたり、一人でまわるのも心細い、というか食べきれないので、冬はカキオコ、夏はエビオコの普及活動をしている「日生カキお好み焼き研究会」の会長である江端さんと、事務局長の谷脇さんに同行をお願いした。
この方々とならば間違いなくうまい店にいけるという狙いもあるのだが、研究会についていろいろと聞きたいことがあったのだ。
カキオコがメジャーになったのは近鉄がなくなったから
今日の目的であるエビオコとカキ氷を食べる前に、私が日生まで二回もくるきっかけとなった研究会についての話をぜひ聞いておきたい。
玉置:この研究会って、誰がなんのために始めたんですか?
会長:僕は勤務先が岡山県庁で、家が兵庫県の赤穂市なのですが、通勤で使う赤穂線の終電が21時20分なんですよ。
事務局長:私も今は岡山に住んでいるのですが、昔は日生から会長と同じく県庁に通っていて、忙しい時期はどうしても終電になっちゃうので、毎日のように会長ともう一人、後に研究会の代表となる人と三人、同じ電車に乗って帰っていたんです。
会長:終電に乗る時は、必ずビールを二本買っていき、電車の中で飲むんですよ。それが「赤穂線友の会」の始まりです。
玉置:赤穂線友の会? カキオコの研究会はどこへ?
事務局長:私と代表は日生に住んでいたので、カキはお店で食べるものではなくて、近所でもらってくるものっていう考えだったので、実はカキオコを食べたことがなかったんです。お金を出すなら断然肉!
会長:私がたまたま日生にいったときにカキオコを食べて感動し、「おまえら、地元にこんなうまいものあるのに、なんで食べたことがないんだ!」と、赤穂線友の会の二人を連れて食べ歩いたのが、研究会の始まりです。
玉置:なるほど。ようやく話がカキオコとつながってきました。
会長:そしたら近鉄の球団売却ですよ。僕は今でも帽子をかぶるくらいに近鉄の大ファンだったのでもうショックで…。
玉置:あ、また話がそれた。
事務局長:あはは。会長は近鉄難民なんですよ。
会長:もうなにを応援したらいいのか分からなくなったときに出会ったのが、日生のカキオコだったんです。これからは近鉄の代わりにカキオコを応援しようと思って、研究会を三人で立ち上げたのです。
玉置:近鉄のかわりがカキオコですか。ずいぶん数奇な運命ですね。
事務局長:私は別に近鉄ファンじゃないんですけどね。
会長:県庁に勤めているといっても、私たちは観光課じゃないから業務時間外にやっています。研究会は、まあ、あくまで遊びですよ。
玉置:今流行りのB-1グランプリにはでないのですか?
事務局長:あれはカキのない時期だから無理!
このようにして日生カキお好み焼き研究会は誕生し、カキオコは西日本ではテレビや雑誌が何度も取材をするほどにメジャーな存在となったそうだ。