コーヒーを飲むこと以外は、許されない喫茶店
2009年10月13日(火)16時0分配信 デイリーポータルZ
読書も待ち合わせもお断り、コーヒーを飲むためだけの店を取材した。 [ 拡大 ]
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8月の昼下がり。JR上野駅周辺にあるバイク街を通り抜けた先に、僕は奇妙な喫茶店を発見したのだった。
注文の多い喫茶店
店を通り過ぎようとした時、思わず入り口の貼紙が目に入った。
「当店は喫茶店(多目的店)ではございません。コーヒーを飲むためだけの店です」
「事務、読書、商談、その他待ち合わせ等コーヒーを味わう事以外でのご入店はお断り致します。(30分以内でのご利用をお願いします)」
なんだか色々と注文が多い。しかし、逆にそれが好奇心をかき立てられ、思わず中に入ってみた。あれ?なんか宮沢賢治の童話にこういうストーリーなかったか。大丈夫か、僕。
中はちょっと薄暗いがごくふつうの喫茶店のようにも思える。入り口には「30分以内で」なんて書いてあったが、むしろ居心地が良さそうだ。客席の方まで、ところ狭しと豆袋や樽が置かれている。<
と、そんなことを思っているのもつかの間。さらに奇妙なことを発見した。
これを見た途端、僕を取り巻く空気が一気に張りつめた気がした。僕の良く知っている喫茶店の形式とはやっぱり違う。ここは宮沢賢治の世界で、僕はヤマネコに食べられちゃうのか。
恐る恐るコーヒーを注文する。頼んだメニューは「生コーヒー・雫」なんだか意味ありげな名前のメニューである。コーヒーで生ってなんだ。いちいち僕を怖がらせようとしているのか(そして、そんなメニューを頼む僕も僕なのだが)。
編集部の工藤さんが頼もしい
コーヒーを飲んで衝撃を受けた。