すごすぎる日本酒フェス@広島(前編)
2009年10月17日(土)11時0分配信 デイリーポータルZ
東広島・西条で行われる外国人にも大人気の「酒まつり」に行ってきた。 [ 拡大 ]
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どっちかっていえば値段高めで、フカフカ座席の深夜バスだったのに、あまり眠れなかった。
椅子と自分の身体の形の、相性が悪かったらしい。
ここだけの話、当サイトは、出張取材時、1人分の電車交通費と1泊分の宿泊費を出してもらえる。でも、1人ではちょっと行きにくい取材が多いので、友人を誘って「通常の半額で旅行に行かな〜い?」ともちかけることが多い。遠出すると食事だの何だのかかり、赤字が大きくなるので、深夜バスを使って節約する。今回も物好きの友人を誘った。友人Fはタフで、座席でグースカ寝ていた。うらやましい。
「ああ、お金がさえあればなあ、なんでこんな大人なのにお金がないのかなあ」と思いながら、SAで止まるたび、トイレに降りる。車窓から、明けて行く夜空を見ながら、寝不足のまま、早朝の広島駅に着いた。
開いてる店が「すき家」位しかなかったので、朝定食を食べながら、Fと作戦会議。
Fは元気元気で、牛皿の付いた、1000キロカロリーくらいのセットを食べていた。
「ここから、酒まつりの会場、西条まで、電車で40分くらいか」
「ちょうど、祭り開始の10時前には着くかな」
「全然、混み具合とかわかんないね」
「さっき、駅員さんに『酒まつり行きたいんですけど、この電車でいいスか?』って訊いたら、『酒まつり』自体を知らなかったもんね」
「有名じゃないのかなあ。一体、どんな祭りなんだろ…」
「とりあえず現地行くしかないねえ」
「まずはザラッと会場の様子をみて、決めよう」
検索エンジンで、「酒まつり」と検索すると、
トップに上がってくるのが、この東広島・西条のイベントだ。
酒! まつり!
なんという、シンプルで力強いネーミング。
今年で第20回目。80年代から始まった、意外に若い祭りだ。
西条は、この春、広島に旅行した際に、寄ってみた町だった。
ここは酒蔵だらけ。お祭り以外の時期でも、試飲をやっている。そして酒蔵ごとにTシャツが売っている。しかも価格帯低め(1枚1500円)。
少し不思議だったので、店番をしていたおかみさんに、「ここのへんの酒蔵は、どこでもTシャツ売ってますね、変わってますよね?」と訊いたらば、
「ああこれは、フェスTシャツなんです」
と答えたのだ。
フェスT!?
「年に1回のお祭りの時に、作って売るんです。街中、お酒だらけになるんですよ。外国人観光客の方も多いから、日本語の書いてあるTシャツって売れるんですよー」
え、町じゅう? 外国人? 売れる?
ていうか、国内でそんな有名じゃない祭りなのに? 外人? 来るの?「去年、ウチ、緑色のTシャツ作っちゃったら、あんまり売れなかったんですよー。外国人には、紺とか黒とか、渋い日本っぽい色がウケるみたいで」
そ、そういうもんなんですか?
「お祭りの時はねえ、日本酒は飲み口がいいし、おちょこで少しづつ試飲出来るので、自分の限界が分からなくなっちゃう人が多いみたいで、グデングデンになる方も多いんですよ、うふふふ」
うふふふ…、って、そんな祭りが!?
と、いろいろひっかかる情報を聞いていたので、今年の夏休みはどこにも行かずお金をキープ、酒まつりだけは行くことに決めていたのだ。
広島から、わりと混んだ電車に乗って、山の中を走り抜け、現地に到着。駅構内では「混んでいるのでお気をつけくださーい!」と駅員さんが叫ぶ。でも首都圏のクレイジーな混み方と比べると緩やかだ。