どうして大人になると歯は生え変わらないの?
2009年9月24日(木)11時0分配信 R25
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「“歯胚”と呼ばれる歯を作る細胞の集合体が、多くても2世代(2個)分しかないからです。そもそも、32本ある大人の歯(永久歯)のうち、生え変わっているのは手前の20本だけ。そのうしろにある永久歯は、実は乳歯の仲間なんですよ」(東京医科歯科大学・山下靖雄教授)
生え代わる歯の場合は、乳歯用の歯胚の下に永久歯用の歯胚が少し遅れてできる。そして上にある歯胚が乳歯となって現れ、やがて大きくなった永久歯が乳歯を押し上げるように。すると、乳歯の根の部分が細胞に食べられてなくなり、抜け落ちて永久歯に置き換えられていくというのだ。
「乳歯がすべて生えそろうのは2〜3歳ですが、あごはまだまだ成長します。すると歯とあごの大きさが合わなくなり、1世代目の小さい乳歯は2世代目の大きい永久歯に置き換えられていくのです。しかし人間は永久歯が生えそろう時点であごの成長が止まるため、さらに大きい歯に置き換える必要はない。この理由から、3世代目以降が不必要になったと考えられています」
人間を含め、ほ乳類のほとんどは歯の生え変わりが1度。その一方で、魚の歯は抜ければ何度も生えてくるし、ネズミやウサギなどは一生伸び続ける歯を持っているのだそう。こうした違いは、進化の段階で生活環境に適応した結果ともいわれている。たとえば、セイウチの牙が伸び続けるのは、牙が武器としても使われるので、生え変わりによる歯の空白期間があると危険だから、というように。
どうあがいても、我々の歯はもう生え変わらない、と。歯は髪よりもよっぽど長いお友だちってワケですな。
(R25編集部)
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