元首相2人の「不慣れ」な選挙戦
森の愚痴、福田は他人事
(AERA 2009年9月7日号掲載) 2009年9月3日(木)配信
落選の可能性など、これまで考えたこともなかった。
危機に直面した2人の元首相は、対照的な表情を見せていた。
「キングメーカー」の面影は、すっかりなくなっていた。くたびれた白いジャケットに、折り目が消えかけた白いズボン。
8月28日夜、父がかつて町長を務めた「牙城」能美市内での決起大会で、森喜朗元首相(72)は支持者約2500人に、頭を下げて懇願した。
「どうか皆さん、私と一緒に戦ってほしい。私をどうぞ、助けてください」
顔は真っ黒に日焼けしていた。
自民党の首相経験者の落選は、1963年の石橋湛山氏だけ。森氏も1969年の初当選以来、危なげなく連続13選を重ねてきた。ところが今回、民主党新人の田中美絵子氏(33)に大苦戦を強いられた。
報道各社の中間調査も、「田中やや優位」(27日朝日新聞)、「田中と森、互角」(28日読売)と、厳しいものばかり。なりふり構ってはいられなかった。
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