封印された女帝論
鳩山首相「理系的天皇観」
(AERA 2009年9月28日号掲載) 2009年9月28日(月)配信
皇室は政治家にとって「鏡」だ。どう向き合うかで、その政治家の本質が見える。
鳩山新首相の思考を理解するカギも天皇観に表れている。
母子家庭で修学旅行に行けない子ども。医療費が払えず病院に行けないお年寄り。
そうした人たちに手を差しのべることこそ政治の役割と訴える民主党代表・鳩山由紀夫が、第93代の首相に就任した。
「友愛」という理念を掲げ、自由、平等、人権を尊ぶ政治姿勢は、「リベラル」と評される。それは民主党のイメージとも重なり、過酷な競争と苦しい生活にくたびれた国民は、雪崩をうつように同党に将来を託した。
鳩山や民主党はリベラルなのか。目を凝らすと、意外なほど保守的な面が見えてくる。
それがよくわかるのが、天皇制をめぐる問題だ。
鳩山は女性天皇に賛成だ。憲法で女性にも皇位を認めるよう、自著『新憲法試案〜尊厳ある日本を創る』(2005年)で主張している。この姿勢からは、男性と女性を同じ地平でみるリベラルな視点がうかがえる。
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