本誌恒例 永田町「裏」鼎談 小沢一郎を知り尽くす男たちが語った
民主党「組閣の死角」
上杉隆、藤本順一、鈴木宗男
(週刊朝日 2009年09月25日号配信掲載) 2009年9月16日(水)配信
16日の首相指名、そして組閣で、いよいよ鳩山政権が発足する。戦後初の本格的政権交代の船出に海図≠ヘあるのか。本誌恒例のお三方、元自民党の実力者・鈴木宗男氏(61)と、政治ジャーナリストの藤本順一氏(51)、そして『民主党政権は日本をどう変えるのか』著者の上杉隆氏(41)が、政権の行方を占った。
藤本 つくづく鈴木さんと小沢一郎さんの関係はおもしろいですよね。
かつて鈴木さんが自民党で金丸(信・元副総裁)さんに仕えていたときに、小沢さんも金丸さんの子分だった。その後、「自社さ」連立の橋本政権で幹事長代理だった野中広務さんの下で副幹事長を務めたときは、小沢さんは新進党で「政敵」だった。そして、小渕政権の「自自」「自自公」連立になると、野中官房長官─鈴木官房副長官で、再び自由党党首の小沢さんと一緒になった。
小沢さんとの信頼関係があったからこそ、今回の選挙で、新党大地が民主党と一緒にやれたんじゃないですか。
鈴木 そうですね。昨年11月7日に民主党との選挙協力を決めた時には、まだ民主党に「風」なんて吹いていなかった。その意味では“先見の明”があったということです。(笑い)
上杉 選挙協力の話は、小沢さんのほうからアプローチがあったんですか?
鈴木 小沢さんが直接、札幌に来ました。小沢さんとは民主党代表になって以降、また関係ができましたね。
今回の選挙で、北海道は象徴的な場所でした。北海道は自公ががっちりと手を組んでいて、民主党だけでは小選挙区で勝てない。日本中の選挙区を知っている小沢さんは、そこで動いたのです。結果は20議席のうち、民主・大地16議席、自民3議席、公明1議席。小沢さん、鳩山由紀夫さんからは感謝されましたよ。
藤本 自民党幹事長時代の小沢さんと、いまの小沢さんは変わりましたか?
鈴木 自民党で総務局長、幹事長として選挙を仕切る小沢さんを見てきましたが、当時の小沢さんは党での自分の立場、役割をいかに果たすかという部分で、一瀉千里(いっしゃせんり)の思いがありましたね。いまもその情熱は変わりませんが、時が小沢さんを大きくした。人生経験でしょうね。いま話をしていると、非常に懐が深いと感じます。
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