フランス
3つ星をつかんだ“南仏の異端児”
(クーリエ・ジャポン 2008年5月号掲載) 2008年5月12日(月)配信
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3月6日に発売された、2008年度フランス版ミシュラン。唯一3つ星に昇格した店は、星つきレストランの集まるパリではなく、昨年は3つ星店のなかった南仏の、マルセイユにある「ル・プティ・ニース」だった。マルセイユのレストランが3つ星を獲得したのは1900年の同ガイド創刊以来、初めてのことだ。
席につくと、目の前に地中海が広がる。祖父、そして父から店を受け継いだシェフ、ジェラール・パセダの料理はこの立地を最大限に生かしたものだ。野菜やハーブを多用せず、あくまで主役はとれたての魚。ブイヤベースなどのスープにしたり、焼いたり、とシンプルに仕上げる。フランス人にあまり馴染みのないアンコウもメニューに並ぶという。
幼い頃はダイバーになることを夢見ていたというパセダは、厨房に閉じこもることなく、今でも海に潜る。「地中海があるから僕の料理がある」とパセダ。
「製氷機がない」と文句を言った米国人の客に対し、「ここはロサンゼルスじゃない!」と返したこともある。料理同様、飾らない正直な男なのだ。
パリ・マッチ(フランス)より
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