タリバンの脅迫に負けずに走る
Mehboba Ahdyar マブーバ・アジャール/アフガンオリンピック代表女性ランナー
2008年5月20日(火)0時0分配信 クーリエ・ジャポン
掲載: COURRiER Japon + hitomedia 2008年6月号
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「決して弱みは見せない。どんな障害にも、私は負けない」と語るのは、マブーバ・アジャール(19)。彼女は、北京オリンピックに参加するアフガニスタン選手団4人のなかで、紅一点の中距離走の選手である。彼女が幼い頃のアフガンはタリバン統治下にあり、女性がスポーツに参加することはおろか、走ることさえも禁じられていた。そんななかでも彼女は秘密裏に建物の中庭で走り、イスラマバードで難民生活を送っていたときにもトレーニングを続けた。
帰国後は、国内の競技会でたびたび優勝し、直近のレースでは数千ドルの賞金を獲得した。 最近、外国人ジャーナリストが彼女の家を取材で訪れるようになると、匿名の脅迫電話が掛かってきたり、近所の人たちから侮辱を受けたりするようになった。そしてついには、フランス人ジャーナリストや通訳と一緒に父親が警察に逮捕される事態にまで陥った。 そんな彼女にとって、政府や友人、そして家族からの応援が励みになっている。マブーバの母は「娘を誇りに思います。脅迫のために恐ろしい思いをしていますが、応援する気持ちがくじけることはありません」と力強く語っている。 アフガンで走るために数々の困難と闘わなければならなかった女性は、彼女が初めてではない。03年のパリの世界陸上ではリマ・アジミが、タリバン政権崩壊後の04年のアテネ五輪では、初の女性選手としてルビナ・モキムがいずれも100m走に出場し、世界中から注目を浴びた。
コリエレ・デラ・セラ(イタリア)より
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