原油高騰で変わる「富の世界地図」
(クーリエ・ジャポン 2008年9号掲載) 2008年8月14日(木)配信
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本来、富は労働の対価として得られるものだった。欧州に残る中世の美しい街並みは、何世紀にもわたる重労働の賜物だし、先進国と言われる国々が今日の豊かさを享受できるのは、労働力を駆使して経済を成長させ、地道に国家を築いてきたおかげである。
ところが、エネルギー資源の高騰により、これまでの法則はすっかり崩れてしまった。石油やガスなどの天然資源を武器に、中東やアフリカ諸国が世界経済に大きな影響力を持つようになってきたからだ。だが、天然資源それ自体には国を発展させる力はない。
「資源の価格変動に対処できなければ、資源依存型国家の経済は簡単に破綻してしまう」
ロシアのエネルギー・金融研究所のレオニード・グリゴリエフ所長は、こう指摘する。
「原油高騰は、資源国への『警告』だ」
資源に恵まれた国は、乏しい国よりも経済発展が遅れるという。ロシアもこの「資源の呪い」と闘っていかなければならない。
「そのためには科学と教育に力を注ぎ、名実ともに先進国と認めてもらう必要がある。資源で成り上がった”新興国”としてではなく、西側先進国に引けをとらない”強国”として、ロシアは世界に君臨すべきなのだから」
アガニョーク(ロシア)より
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