ロシア
深夜のデパートで、女たちの果てしない物欲が炸裂!
(クーリエ・ジャポン 2009年5月号掲載) 2009年5月11日(月)配信
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ツム・デパートの床面積は7万u、サッカー場の10倍もの広さを誇る。大理石で埋め尽くされた店内には、1000を超えるファッションブランドがひしめく。このデパートの“スター”は、同店のファッションディレクターを務めるアーラ・ヴェルベル。モスクワの小売大手マーキュリー社の副社長として、数々の有名ブランドのロシア進出を実現させてきた。ロシアのファッション業界で彼女を知らないものはいない。彼女が下す判断は絶対的だ。
ヴェルベルによれば、ロシア人女性はとにかく最新のコレクションを身にまといたがる。どれだけ値が張ろうと、まず自分が一番に着たいという欲求が強い。ハンドバッグ1個に似合う靴を、まとめて5足買うことも珍しくない。デパートの閉店後の夜10時、オリガルヒの奥方やガールフレンドたちが、商品を求めて店中で“荒れ狂う”そうだ。最も購買力のある顧客には、ヴェルベルが個人的にお相手をする。
経済成長の落ち込みは免れないが、高級ファッション業界にとってモスクワは依然として将来性のあるマーケットだ。ロシア人の消費意欲は衰えを知らない。モスクワだけで8万人の富豪が存在するのだ。「今日という日を生きよ。明日は何が起こるかわからない」――それが彼らの信条だ。
ファッション関連企業のコンサルタントは、ロシア人女性の心理をこう分析する。「私たちはソ連時代のグレーで統一された、画一的な服装からくるコンプレクッスをいまだに抱えています」その反動からか、現在では成功したことを服装で示し、個性を追求する傾向が強いのだという。服を選ぶときは「頭」ではなく「感情」が先立つそうだ。
シュテルン(ドイツ)より
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