私たちは「希望を捨てる勇気」を持てるか 〜池田信夫・上武大学大学院教授に聞く
(ダイヤモンドオンライン 2009年10月22日配信掲載) 2009年10月23日(金)配信
池田信夫(いけだ のぶお) 1953年、京都府生まれ。東京大学経済学部卒業後、NHK入社。93年退社後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上級研究員などを経て、上武大学大学院経営管理科教授。著書に、「なぜ世界は不況に陥ったのか」(池尾和人氏との共著。日経BP社)など、多数。 [拡大]
多くの人が、景気回復を要望する。経済成長を欲する。だが、一国の経済は実力値を上回る活況を持続することはできない。目先の経済変動への対応よりも、実力の底上げこそが重要課題だ。それには、老朽化した日本産業の再編成と資源の再配分が必須だ。だが、日本社会は長期的構造改革にいつまでも取り組まない、と池田信夫・上武大学大学院教授は最新刊「希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学」(ダイヤモンド社)のなかで、危機感を募らせる。取り除くべきボトルネックは、何か。
―「希望を捨てる勇気」というタイトルと「日本経済に足りないのは絶望である」という帯に込めた思いは何か。
昨年発表された平成20年度版経済財政白書によれば、2030年までの日本の潜在成長率は年率わずか1%未満に過ぎない。潜在成長率とは、長期的な経済成長の持続力であり、その国の経済の実力と言える。イノベーションを起こせず、現在の産業構造を維持するだけでは、潜在成長率が1%もない超低位安定状態がずっと続く、と政府が表明したわけだ。“失われた40年”に突入すると宣言されたのも同然だ。我々の未来は、沈うつで停滞している。
バックナンバー記事
- 雪国の除雪作業が崩壊の危機!?建設不況のあおりで応札ゼロの地域も (ダイヤモンドオンライン 2009年11月24日(火))
- 東京市場停滞の背景に浮かび上がる、インサイダー天国疑惑【町田徹コラム】 (ダイヤモンドオンライン 2009年11月24日(火))
- 日本企業への教訓満載!英BTが社員向けソーシャルウェブに目覚めるまで (ダイヤモンドオンライン 2009年11月24日(火))
- 太陽電池から鉄道、教育、介護まで日の丸“元気印企業”総まくり! (ダイヤモンドオンライン 2009年11月24日(火))
- 事業仕分けは「悪いリストラ」の典型になっていないか?【岸博幸コラム】 (ダイヤモンドオンライン 2009年11月24日(火))

