“爆食”取り込みで利害一致 ユニー出資の“次”を狙う伊藤忠
(ダイヤモンドオンライン 2009年11月4日配信掲載) 2009年11月5日(木)配信
伊藤忠商事が総合スーパー(GMS)3位のユニーに3%出資して、実質筆頭株主となる。イオンとセブン&アイ・ホールディングスの流通2強に対抗する第3勢力の構築を狙うという。
商品調達や物流の効率化で既存事業のテコ入れを図るのはもちろんだが、その先に見据えるのは「マーケット・チャイナ」。両社の利害は“市場としての中国”の開拓で一致していた。流通2強も財閥系商社と組み、中国をはじめ海外展開に熱心だ。
「日本では、なかなか通用しなくなった」。ユニーの前村哲路社長がそう吐露するように、低成長時代に突入した国内市場だけでは、もはやGMSの経営は成立しない。8月中間決算で同社は11億円の営業赤字に転落してしまった。
ユニーは打開策として、2011年以降に予定する上海出店を手始めに、GMSの得意客である中流層の台頭著しい中国で本格展開する。その支援をするのが中国での事業ノウハウと物流網を持つ伊藤忠というわけだ。
“爆食”と称される中国市場には、欧米資本も出店攻勢をかけており、競争は熾烈だ。進出しても収益源に育つまでは何年もかかる。
その最激戦国で、伊藤忠が投資を加速させている。柱となっているのが「SIS戦略」。中国の生活産業における川上・川中・川下の各分野で、一貫して取引に関与し収益を増幅させるのが狙いだ。
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