世界の最先端が認めた町工場の正体は 宇宙から舞い降りた研究開発型企業 三鷹光器 中村勝重社長に聞く(上)
(ダイヤモンドオンライン 2009年11月4日配信掲載) 2009年11月5日(木)配信
三鷹光器 中村勝重社長 [拡大]
東京都三鷹市は、郊外の閑静な住宅街として人気が高い。ここに国立天文台の三鷹キャンパスがあるのをご存じだろうか。この天文台と浅からぬ縁で、今から43年前に誕生したのが、精密機器メーカーの三鷹光器である。売上25億円、従業員は50人にも満たない中小企業ながら、生粋の技術開発型企業で、次々と各種の賞を獲得した。今年7月には「第3回ものづくり日本大賞・内閣総理大臣賞」を受賞するなど、その技術開発力には定評がある。
同社の中村勝重社長は、四男三女の7人兄弟。創業者である中村義一会長は長兄で、勝重氏は四男坊だが、勝重氏も創業時から事業に参加した。1994年、「1ドルが80円に突入した大変な時に、兄が社長をやれと。一番いやな時に引き継いだ」と、勝重社長は笑う。今回は勝重社長に同社の技術の特徴を聞き、次回は開発に臨む独特の考え方・姿勢を語ってもらう。
中村社長:三鷹光器は、もともとは天体望遠鏡のメーカーでした。三鷹市には東京大学東京天文台という大きな天文台があった。いまは独立行政法人になって国立天文台に、名前が変わりましたが、私たち兄弟はその天文台の隣接地で生まれた。
実はうちの父が、三鷹の数十万坪という土地に住んでいる農家の人たちの立ち退き調整役になって大変な苦労をし、天文台を作ったという経緯があるんです。父からは、ドイツから輸入されたものすごい天体望遠鏡を、馬車で運んだという話を聞いたことがあります。当時は、天文台を置くぐらいですから、タヌキが出るような田舎だったんですよ。
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